人間のこどもの成長

 経理・事務を担当しています黒田です。

 我が家の愛犬もかなり歳を重ね、人間の年齢に換算するとおそらく70歳を超えたくらいかなぁと思っています。以前は自分の縄張りに入ってくる侵入者には大変厳しかったのですが、最近はあまりそういう姿を見ることもなくなりました。人間より猛スピードで生きていく犬をみていると、たまに寂しいなぁと思うことがあります。

 こんな文章を目にしました。
「生まれてからまだ数ヶ月の段階で、しみじみ思うのは、人間のこどもの見事なまでの成長の遅さである。(中略)まだ寝返りも打てないのに、愛想よく笑う赤ん坊が、歩けるまでには、まず1年かかる。親の目の届くエリアから抜け出せるまでには10年、じぶんでエサをとってこられるようになるには20年か。犬でも猫でも、それだけの時間が流れたら、孫の孫の孫の孫の孫くらいまでは生まれているだろう。(中略)こんなに丁寧に生きるようにつくられた生きものは、人間以外にはどう考えてもいないと思う。だって、こんなにいっぱい生きているぼく自身でも、まだ成長のプロセスにあるんだよー。いやぁ、急ごしらえでなく生きるようにできている人間、その人間のつくるものも、急ごしらえはいけないよなぁ。ときには急ぐことも必要だけれど、ほんとに大事なことは人間が成長するような時間軸でやっていくのかもねー。」(ほぼ日刊イトイ新聞 2019年2月26日)

 私自身のことも含め“人間は急ごしらえで生きているなぁ”と思うときがあります。多くのSNSの存在により、さまざまな情報が飛び交い、そしてそれらの情報に左右され、心をすり減らすことが多くなった現代社会がその1つだと思います。SNSについては、ついつい多くの時間を使ってしまったり、人との交流が自分のいつものペースではなく勢いよくなりすぎてしまったり・・・と反省することがあるので、自分の中でルールを作るようにしています。

 「いいですか いくらのろくてもかまいませんよ 
       たいせつなことは いつでも前をむいて 自分の道を歩くことですよ」(相田みつを)

 時には多くの情報を自分の中に入れることが大切な時もあると思います。ただ、どんな時でも自分のペースを見失うことなく、日々を過ごしていくことが大切ですよね。私も前を向いて、マイペースに自分の道を歩んでいきたいと思っています。