ここにも高齢化が

 経理・事務を担当しています黒田です。

 ここ数年、私が通っているお茶のお稽古場でも高齢化が進んでおり、最近では「あそこが痛い、ここが痛い」という話はほぼ毎回、時には「(膝が痛く)正座が上手くできないのにお稽古に来てもいいのかしらん?皆さんの邪魔にならないかしらん?」という話も聞くようになりました。その時、「私たちもいずれかは経験することだから、気を遣わずに来てくださいね」と先生が仰られます。

 確かに、お稽古場の皆さんは私が初めてお会いした時からは、ずいぶん歳を重ねられたとは思います(私も同じだけ歳を重ねているのですが・・・)。でも、往復2時間くらいかけてお稽古場に来られ、「今日はこのお点前をしたいです」という姿を見ていると、私はまだまだこの方たちの足元にも及ばないなぁと思うことがよくあります。

 「二十歳であろうが八十歳であろうが、学ぶことをやめた者は老人である。
    学び続ける者はいつまでも若い。人生で一番大切なことは、若い精神を持ち続けることだ」
                                    (ヘンリー・フォード)

 いつか私が同じ経験をする時がきても、「このお点前がしたいです」という学びの心だけは忘れずにいたいと思っています。と、今も精一杯、周りの先輩方から多くのことを教えていただき、吸収していかないといけないですね。

幸せを感じる力

 経理・事務を担当しています黒田です。

 少し前、白血病のため闘病中の池江璃花子さんがオフィシャルサイトをオープンされましたね。トップページにあるハート型の「応援ボタン」をクリックすると、30ヶ国の言語で「ありがとう」の文字が浮かび上がってくるのをみて、心が温まりました。

 ちょうどその頃、数年前に癌のため逝ってしまった友人から最後にもらった手紙を改めて読む機会がありました。彼女は病名が明らかになった時から、そのことを一切隠さずに、治療経過やご家族のことも含めてすべて私たちに話してくれ、手紙も彼女らしいユーモアある文面でした。その時、「私が彼女の立場ならこんなに前向きに生きることができるのだろうか?」と何度も考えたことがありましたが、「私にはできないなぁ」と思っていたことを思い出しました。

 「しあわせはいつも じぶんのこころがきめる」(相田みつを)

 家族・友達・私の周りにいるすべての人たちが健康で、笑顔で過ごすことができる日々が続くと良いなぁと思っています。ただ、予想できないことが突然に起こってしまうのが人生であり、どんな状況でも、どんなところでも、“前向きに、幸せを感じる力”を持っていられる人になりたいと思っています。

鶴亀の湯

 経理・事務を担当しています黒田です。

 少し前ですが、友達3人で仕事について話をする機会がありました。その時、私が年齢のことをマイナスと捉える発言をしてしまい、他の友達に「年齢は関係ない!」と少し怒られたことがあります。その時、どうして友達に“できる!”と思ってもらえる言葉をかけることができなかったのだろうと、自分の器の小ささを反省しました。

 こんな文章を目にしました。
「できなそうなことに見えてても、“できるかもしれない、できるよきっと”と本気で思っている人がいると、できちゃうことがよくあるんだよなぁ。(中略)“できるよきっと”と、ずっと思ってたのは、ぼくの知り合いの女将さんたちで、この人たちは、こんな大きなことをやるときも、たいてい笑っている」(ほぼ日刊イトイ新聞 2019年5月24日)

 これは3.11の後、さまざまな理由で経営していくことが困難になり廃業せざるを得なくなった気仙沼の海の近くの「鶴亀の湯」という銭湯を、復活させるための諸問題がほぼ解決されたということが書かれていた糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」の一文です。「鶴亀の湯」は、震災前は漁師さんたちが陸に上がったときに行きたい場所のひとつであり、震災後は被災した人たちの体を温めていた場所だったそうです。

 「夢をバカにする人間から離れなさい。器の小さい人間ほどケチをつけたがる。
      真に器量の大きな人間は、“できる”と思わせてくれるものだ。」(マーク・トウェイン)

 新たなことを始める時、人によって大きさは違いますが必ず“不安”が伴なってくるものだと思っています。そんな時、“できるよきっと”と友達に対しても、自分に対しても思い続けられるような人でありたいと改めて思いました。糸井さんは最後に「仕事ってこんなふうにやるんだなと、教えられた思いです」とも書かれていました。