その裏には積み重ねがある

 経理・事務を担当しています黒田です。

 1月22日、車いすテニス男子の国枝慎吾選手が現役引退を発表されましたね。
 昨年も素晴らしい成績で、今年の活躍を楽しみにしていただけに、突然の引退は非常に寂しいです。

 引退会見で、子供たちにメーセージを。自信をつけるためには?という質問への答えが印象に残りました。
「(自信をつけるための)メンタルトレーニングは1位になる前からやっていたが、それだけやっていれば1位になれるなら皆1位になれる(笑)。その裏には、1日に同じような練習をずっと繰り返し反復でやるといった積み重ねがあり、“俺は最強だ”を毎日言い続けている分、反復の練習のクオリティが上がってくるわけです。“こんな集中力で本当に俺は最強と言い切れるの?”と自分自身に問いながらの練習というのは、練習の質を上げることにつながったと思います。そうやって自分自身断言するトレーニングは、僕自身はすごく効果がありましたけど、その裏には積み重ねがあることを伝えたいです」

 以前、長年の目標を達成した後、そのあとのことを考えると不安で仕方ない時期がありました。今も不安がなくなったわけではありませんが、不安を解消するために「本当にこの考え方であっているの?」や「なぜこのような処理をするのだろう?」と少しでも疑問に思うことがあれば調べる・考え直すという時間は惜しまないようにしています。なので、一つの答えを出すのに驚くほど時間をかかることもありますが、本当に少しずつですが自分で歩んでいる、という自信がついてきているように思うことがあります。

 「重荷があるからこそ、人は努力するのである。
       重荷があるからこそ、大地にしっかりと足をつけて歩いていける」(野村克也)

 これから先、もちろん不安が大きくなり、自分に自信がもてなくなる場面もたくさんあると思います。常に自分自身に問い続け、調べる・考え直すという小さな努力を惜しまずに、まだ成長していきたいと思っています。