本日は、お日柄もよく

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、表紙のデザインがずっと気になっていた原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」という小説を読みました。普通のOLさんが、幼馴染の結婚披露宴でスピーチに感動し、伝説のスピーチライターに弟子入り、そして、選挙のスピーチライターになるという、至ってシンプルな内容なので、普段好んで読んでいるミステリー小説とは違い安心して読むことができました。本文中には、「いいほうに変わるなら、変わるほうがいい」や「何かをひとつ極めるためには、何かをひとつ捨てなくちゃいけない」など心に響く言葉が所々に出てきて、元気づけられ、楽しい気分で読み終えることができる小説でした。

 「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
  三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。
  二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」
 
 その中でも、私の心に最も響いた一文です。

 困難にぶつかった時、その事ばかりを後ろ向きに考えてしまい、同じところに立ち止まって負の連鎖に陥る、ってことありますよね。これからも、”もうだめだ”と思うほどの困難に向かい合う時が必ずあると思います。そんな時、この言葉を思い出し、3日後にはきっと顔を上げて歩き出している自分を想像して、前を向いて歩き出せるような日々を送り続けたいです。

夕張市

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、夕張市の鈴木市長さんのインタビュー記事を読みました。夕張市といえば、2007年に事実上財政破綻した時、メディアはそろって取り上げていましたが、10年超も経つと偶に耳にするくらいで、私の中でもかなり記憶が薄らいでいました。この10年間で約350億円の借金のうち95億円を返済された一方、「最高の負担と最低の行政サービス」といわれるほどの究極の緊縮財政による副作用で人口が3割以上減少してしまった、という記事を読み、「何か私で出来ることはないだろうか?」と思いついたのが“ふるさと納税”です。いつもは「今これが欲しいから」という選び方でしたが、今回は「夕張市を応援できるなら」と思いやってみました。

 「行動は必ずしも幸福をもたらさないかも知れないが、行動のない所に、幸福は、生まれない」
                              (ベンジャミン・ディズレーリ)

 この1回だけの行動で夕張市の何百億円もの借金に変化があるわけでもなく、行動することがすぐに結果をだすわけでもないと思います。ただ、小さな行動だと思っていても、誰かの幸せに向けて行動し続けることにより、いつか小さな幸福に繋がるのでは、と思っています。

 普段「私がこんな事をして何が変わるのだろうか?」と思い、なかなか行動に起こすことができず、のちのち後悔することがあります。何もせずに後悔することよりも、小さな行動を起こすことを躊躇わずにできるように心掛けていきたいです。