経理・事務を担当しています黒田です。
新型コロナウイルス感染症により人と人との距離感が大きく変化しましたよね。同居家族以外との食事を避けるようにということもあり、友達と気軽に食事に行ったりすることができず寂しく感じる時もあります。
スマホに友達から連絡がほとんどこない辻仁成さんと頻繁に連絡がくる息子さんとの友達についてのやり取りで、改めて友達という存在について考えさせられる文章を読みました。
「“君さ、友だちと何話してるの?”
“何って、どういうこと?”
“何についてそんなに連絡が来るの?”(中略)
“パパ、友だちと会話するのに、何、話すかとか、主題がないとダメなの?”(中略)
“友だちなんだから、なんでもないこと話すんだよ。パパが友だちいないのは、何でもないことを話す相手が
いないってことでしょ?単純に。友だちというものの敷居を自分から高くしている人間なんだよ、パパは
昔から”(中略)
“パパ、いい?友だちを大切にした方がいいよ。本当に苦しい時には友だちが助けてくれる。いい?仕事の
仲間は、お金は貸してくれても、助けてはくれない。でも、友だちは損得で動かないから、苦しい時にこ
そ意味のある話に面倒くさがらずのってくれる”」(辻仁成 JINSEI STORIES 2021/4/26)
私くらいの年代になるとライフスタイルの変化により、なんとなく価値観が合わなくなって疎遠になっていく友達もいます。そんな中でも、本当に他愛もない内容だけれど毎週必ずLINEをする友達がいます。少し前、私がかなり落ち込んだ時にその友達にすべてを話したら、会うことは出来なかったのですがずっと気持ちに寄り添ってくれていて、本当に助けられました。
「不幸は我々に真の友人を教えうるという長所がある」(バルザック)
会う頻度にこだわらず、本当に必要な時に頼ってもらうことができる友達でいれるような人でありたいと思っています。