通勤電車の無関心

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、東京の日比谷線の一部電車内でクラシック音楽などを用いたBGMの試験放送を1月下旬から始められた、という記事を読みました。特急ではなく、一般的な通勤電車では国内初の試みで、通勤ラッシュの時間帯は避けられ、10時半~13時半の昼の時間帯に流されているそうです。導入を検討するきっかけは、昨年7月、間違ってクラシック音楽を電車内に流したハプニングがあり、好意的な意見が寄せられたからだそうです。

 以前、「車内での携帯電話の通話禁止を例にとると、わかりやすい。音声だけの問題なら、車内で交わす友人との会話も同じ。なのに、通話が問題になるのは、その場にいない人を相手にして、空間を共有する他の乗客を“無視”しているからだ」、という毎日新聞の「通勤電車の無関心」という記事を読んだことがあります。これは“車内で化粧はみっともない”という、ある私鉄でのマナー動画が物議を醸しだしたということから書かれた記事です。

 「“優しさ”の反対の意味は“無関心”である」(マザー・テレサ)

 電車内でスマホなどに集中し過ぎて、自分の前に立っておられるご高齢の方たちに気づかれない、という場面にたまに遭遇することがあります。その時、注意することができない私自身も恥ずかしいのですが、同じ空間にいても全く他の人のことを気遣うことができない、ということは悲しいですよね。

 通勤列車内のBGMについては、もちろん賛否両論あると思います。でも、その車内にいる時BGMを聴いて、周りの人達を少し意識することにより、席を譲り合うことができるちょっとした優しさが生まれたらいいなぁと思いました。