小瓶に隠されたこだわり

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日ある番組で「小瓶に隠されたこだわりに迫る」という特集で“ごはんですよ!”で有名な桃屋さんが紹介されていました。次から次へと新商品を競い合ってだす食品メーカーが多い中で、 「納得がいかなければ新商品をださない」という良品質主義を徹底されているとのことで、今年2月に発売された新商品が2年ぶりということに驚きました。

 「あなたが何をするにしても、それは些細なことでしょう。
  しかし、それをするということがとても大切なことなのです。」(マハトマ・ガンジー)

 「食の安全は絶対」と言われていた日本でも、ここ数年は思わぬところで消費者が裏切られていたということが度々起こり、「なにを信じて買えばいいのだろう?」と思ってしまう時もありました。2年間も新商品を出さないというのは、食品メーカーとしては大きな賭けのように思いますが、製法にこだわり続け、一つ一つの小さな事の積み重ねが長い年月が経つと大きな差になっていくようにも思いました。

 私も、勉強会に使われる資料のコピーを依頼され、コピーしたものを見るとちょっと不鮮明な部分があり、やり直そうかどうしようか?や、来訪された方にお茶を出すとき、夏だからといって冷たいお茶より体を冷やさない温かいお茶がいいのかどうだろうか?など、どちらも人によったら考えることもないくらいに些細なことだと思いますが、少し考えてしまうことがあります。

 一人一人ができることは些細なことが殆どだと思いますが、コピーを依頼してくれた方、そのコピー資料を配布された方、また訪問してくださった方がその時一瞬でもよい気持ちで過ごしてもらえるように、些細なことの一つ一つの積み重ねを忘れずにこれからも行動していこうと思っています。

とと姉ちゃん

 経理・事務を担当しています黒田です。

 「あさが来た」が終わり、少し朝ドラから遠のいていましたが、最近「とと姉ちゃん」を見始めるようになりました。今回のモデルは『暮らしの手帖』を創刊された大橋鎭子さんです。とと姉ちゃんこと常子さんが紆余曲折の結果、一生の仕事となる出版社で働き始め、「なにか良い企画がないものだろうか?」と悩んでいたとき、祖母から「折角だったら人の役にたつことはどうだ!」と提案される場面がありました。

 「誰かの為に生きてこそ人生には価値がある」(アインシュタイン)

 人生といってしまうと大袈裟になりますが、日々ついつい自分や家族のことだけで精一杯になってしまい、他の人のことに目が向けることができなくなってしまう心の余裕がないときってありますよね。たとえば、バスや地下鉄で座っていて、ご年配の方や小さいお子さんを連れた方が乗られてきたとき、心に余裕があると「どうぞ」と代われるのですが、心に余裕がないときは正直周りの人のことすら目に入らず、降り際まで気づかなかったりして、あとから反省することが私にはあります。

 仕事でも、長く働くうちに「他人のために」という意識が薄れていくということがあるように思います。「自分がもっと興味を持てる仕事を」や「家族の生活の安定のために」など、自分や自分の家族のことで心に余裕がなくなっているうちに、気付けば「ほかの誰かのために」という意識が薄れている、そんなことが油断していると誰にも起こりうるのではないかと思います。仕事においても、日々の生活においても、「ほかの誰かのために」という意識を常にもちながら行動ができる心の余裕をもてる人として過ごしていきたいです。

 最後に、仕事に関してある人から言われたことを紹介しておきます。
「赤の他人のために行動し、その赤の他人からお礼をもらう、というのが仕事の本質です。
ですので、例えば“仕事ができる人”というのは、“赤の他人をうれしくさせるのがほかの人よりも上手い人”のことです。お店だったらお客さんを、病院だったら患者さんを、です。必ずしも難しい作業ができるかどうかではありませんし、専門知識の深さがそのまま比例するわけでもありません。
この当たり前のことを、目の前の与えられた仕事をこなし続けているうちに忘れてしまいがちです。
もしずっと忘れずにいられたら、目の前にある仕事をもっと違ったふうにやれることが多いのですが。」

リオ・オリンピック

 経理・事務を担当しています黒田です。

 今週金曜日から、リオ・オリンピックが開催されますね。

 「メダルの色は何色でも、重要なことはそこに向かって努力していくこと。」(室伏広治)

 オリンピック開催前の情報が良い種目や選手に対してメディアがクローズアップすることもあり、どうしても過度に金メダルを期待してしまいがちになってしまいます。本当はメダルの色は何色であっても、惜しくもメダルを逃してしまっても、4年間、人によれば4年以上の歳月を、オリンピックという一つの目標に向かって努力をし続けることに対して心から称賛したいと思います。

 「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行く、ただひとつの道だと思っています。」
                                        (イチロー)

 “毎日の努力をずっと続けていれば必ず報われる”ということを、イチロー選手自身が身を持って、今なお私たちに証明してくれているように思います。イチロー選手だけでなく、その道のプロの第一線で活躍されている人達は全てそうなのだと思います。私たちは、その人達のほんの一部分だけをクローズアップして、その一瞬やその時の結果のみで評価しがちになるときがあります。努力とは、自分が大切にしてきたことに対して多くの時間を費やし、何かをしてきたという、その人の歴史のようにも思えます。

 リオ・オリンピック、さまざまなドラマが生まれることが楽しみです。そして、そのドラマの裏にある見えていない部分にも意識を向けて、結果の有無にかかわらずその人たちの歴史に拍手を送れる17日間にしたいです。