新入社員

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、友達と食事をしていた時、ちょうど新年度が始まった季節ということもあり、新入社員の方たちの話になりました。携帯・スマホ世代なので固定電話で話すことにほぼ慣れていない、スマホがメインの生活のためパソコンのキーボード操作ができない、などとニュースなどで聞いたことはありましたが、私の中ではメディアで大袈裟に伝えられているだけだと思っていたので、本当の事だということに驚きました。

 このような文書を先日、目にしました。
 「若い頃、出勤恐怖症になった。仕事が進まず、職場が嫌になった。先輩が相談に乗ってくれて、乗り越えることができた。その後も悩んで経験を積み、他方で悩む部下を見てきた。そして気がついた、“みんな、同じようなことに悩んでいる”と」

 この文書を読み、「私もこういう経験を沢山したなぁ」と新卒で入社した時のことを思い出しました。その中で今でも鮮明に憶えていることが1つあります。入社して間もない頃、大きな大きな失敗(その時の私にはそう思えましたが・・・)をしてしまい、精神的にすっかり落ち込んで、数日会社を休ませてもらったことがあります。今思えば、入社間もないのに自らの失敗で休む、とはかなり大胆な新入社員だったと思います。この苦い経験により学生気分が抜ききれていなかった自分の甘さを分かることができ、また、そんな私を慰めて下さる先輩や上司の方々の温かさにより乗り越えることができたのだと思っています。

 「失敗が人間を成長させると私は考えている。失敗のない人なんて本当に気の毒に思う」(本田宗一郎)

 マイナスと思われがちな失敗経験をすることにより、自分自身を見つめ直すこと、周りの方たちの存在の有難さを再認識することができ、その経験の積み重ねが人として成長していくことができるのでしょうね。“なるべく失敗はしたくないなぁ”と思うことももちろんありますが、失敗をしてもその都度立ち上がり、その経験を通してこれからも多くのことを学び、まだまだ成長していきたいと思っています。

カレーの恩返し

 経理・事務を担当しています黒田です。

 「カレーの恩返し」という商品をご存知でしょうか?

 以前、昼食時にこの商品のことが話題になったのですが、糸井重里さんの「ほぼ日」で作られたカレーの“仕上げ用”のスパイスミックスであるこの商品を、その時、初めて知りました。昨年、糸井さんが率いる「ほぼ日」が上場すると知った時、「どうやって収益を上げているのだろう?」と疑問に思っていました。たまに「ほぼ日刊イトイ新聞」を読むようになってからも、著名人との対談企画など手の込んだコンテンツが満載だけれど、全てのコンテンツが無料閲覧でき、そして他社の広告も一切ない・・・「本当にどうやって収益を上げられているのだろう?」という疑問が残り続けました。

 色んな記事を読む中で、“ほぼ日手帳”と関連商品が売上の7割を占められているということを知りました。1日1ページ、24時間枠で予定を書き込めるこの手帳、主な特長の中で私が一番惹かれたのは「180度フラットに開く」ということです。手帳に書き込む時、「180度フラットに開いて、ページがバラバラにならなければ、どんなに使いやすいだろう・・・」と思うことがよくあるのです。今年は無理ですが、来年はこの手帳を購入して、実際に使ってみたいと思っています。

 「似ているものがある商品は大変ですよね。値段で勝負をしなくてはいけないから。
  “ほぼ日手帳”も安く売れるならそうしますけど。
  似ているものがないので、より“健康的”に提供できるんだと思います」(糸井重里)

 全国で遠隔画像診断事業を行われている団体を、“遠隔画像診断”という言葉だけで大きな一括りにすると、糸井さんが仰っている“似ているもの”に当てはまるのかもしれません。そうすると「より安い方へ」という価格競争が起こってしまうことになってしまいますよね。ちょっと気になり各社のホームページを拝見させていただいていたのですが、会社の規模によっても求めるもの求められるものが違い、そこで働かれる方たちの勤務スタイルなども色々な形があり、各社の“強み”にそれぞれ違いがある、ということが改めて分かりました。

 弊社も設立13年目を迎え、おそらく設立当初と比べると対外的にも、対内的にも、かなり変化があったように思います。今も、少しずつ良い方向へ変化をし続けていると、働きながらも感じることがあります。これからも、より“健康的”に提供できる会社であり続けられるように、私も微力ながら良い方向に変化することを支えられることができる一員であれれば良いなぁと思っています。

泰然自若

 経理・事務を担当しています黒田です。

 日頃、大リーグの試合を見ることがないのですが、毎年、イチロー選手と青木宣親選手のシーズン終了後の動向だけは気になっていました。青木選手は早々にヤクルト復帰が決まって何となくホッとしていたのですが、イチロー選手はなかなか所属先が決まらず、「もしかして日本復帰?」や「このまま引退?」と勝手に想像をしていました。と、3月上旬にマリナーズ復帰という速報が流れ、こちらも何となくホッとしました。

 「僕自身の状態としては泰然とした状態だったと思います。
  それがなぜかは解らないですけど、自分が経験してきて良かったこと、
  そうでなかったこと、たくさん経験してきてそうなったのか。
  ただ泰然という状態は自分がプレーヤーとしても人間としても常にそうありたいという状態、
  目指すべき状態であったので、そういう自分に出会えたことはとても良かったです」

 マリナーズ復帰入団会見時、イチロー選手らしいなぁと思ったコメントです。
 所属先が決まらない、でもトレーニングをし続けないといけない、でもこの先オファーが必ずあるのかも分からない、という宙ぶらりんな状態が数か月も続いたら、普通ならば気持ちが落ち込み、ぶれてしまうと思うのですね。でも、そのような状態でもブレない強さをもっているのがイチロー選手なんだ、と改めて思いました。

 「チームの力になるのであれば、何でもやりたい。
  自分が今まで培ってきたすべてをチームのために捧げたい覚悟だ」

 この言葉には、イチロー選手の今までと違う一面を見たように思います。
 最近、“アメリカ・ファースト”や“都民ファースト”という言葉を聞くことが多くなり、なんとなく自分ファーストという考え方が蔓延していて、人との繋がりが薄れていくような寂しさを感じることがあります。

 「人はみなひとりでは生きていけないものだから」(相田みつを)

 人との関わりの中で生きていること、日々の生活の先にも、働いている先にも、いつも誰かのためでいたいという思いを忘れずに過ごしていきたいです。