経理・事務を担当しています黒田です。
今年のプロ野球は、黒田博樹投手の8年ぶり広島カープ復帰ということもあり、広島カープの話題をよく耳にします。私は、メジャーリーグに行く前の黒田投手の試合はほとんど見たことがなかったのですが、たしかFA権を取得後のなにかの記者会見時に涙を流されていたことが印象的で、それから黒田投手の成績とかをみたりする機会が増えました。そして、今回のメジャーからの巨額のオファーを断り、広島復帰のニュースを聞いた時、黒田投手のあの時の涙を思い出しました。
広島カープの入団会見で、
「カープ復帰の決断は球団の熱意もありましたが、最後にはファンの人たちでした。
2006年に最初のFA権を取得した際の最終戦でファンの人たちに心を動かしてもらったので、
今度は逆に自分がそのファンの人たちの気持ちを動かせれば良いかなという気持ちが一番強かったです。」
と仰っていました。
「貴方の心からくるものは、人の心を動かす。」 ドン・シベット
人の心を動かすのはやはり人の心なのだと思います。特に昨日、今日湧いてきたのではない思い、長く継続してきた思いの場合、気持ちを動かす力が強いと思います。
「実は自分たちのことを長い間ずっと忘れず、考えて続けてくれていたのだ」。今回、カープファンが黒田選手に心を動かされたのは、この「長い間ずっと」の部分が大きいと思います。
私は、職場においても、日頃の生活においても、「相手の心を動かすことは簡単なことではない」と思うことがあります。いくら相手のことを親身になって考えていたとしても、「昨日、今日の思い」では力不足の場合があるような気がします。自分の周りの人たちのことを「長い間ずっと」大切に考えていれば、もしかしたら私でも誰かの心を少しは動かすことができるのかもしれないなあと思いました。