窓つきマスク

 経理・事務を担当しています黒田です。

 「窓つきマスク」をご存知でしょうか?
 新型コロナウィルスの感染防止のため、今までは日本をはじめアジアの国々で一般的だったマスクを世界中の人たちが着けるようになりましたね。みんながマスクを着けると、聴覚に障害のある人たちが、話し手の口の動きを読むことができなくなって困ってしまう、ということで自宅に余っていたベッドシーツとプラスチック製の透明シートで「窓つきマスク」をアメリカの大学生 アシュリー・ローレンスさんが作られたそうです。コストと送料はクラウドファンディングで調達され、代金も送料も無料で提供されているとのことです。

 彼女がCBSの取材で答えられた言葉です。
 「私たちは今みんなパニックに陥っていて、人を思いやることができていません。だから私は、こんな時でも人々はコミュニケーションを必要としているし、そうできる環境をつくることが重要だと感じたのです」

 「誰かの曇った心にさす虹になりなさい」(マヤ・アンジェロウ)

 新型コロナウィルスの感染拡大により、「基本的には外出をしないようにする」という外出自粛などの緊急事態宣言が全国に発令されましたね。「虐待やDVで悩んでいる人たちはどうしたらいいのだろう?」と考えることはありますが、もちろん専門家でもないので行動にうつすことは出来ていません。緊急時、どうしても人を思いやる気持ちを忘れてしまいがちになりますが、アシュリーさんのような行動を私も含め多くの人ができる社会になるといいなぁと思っています。

朝の来ない夜はない

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 コロナウィルスの感染拡大は、日常生活の行動を見直す機会でもあるように思っています。今、職場のドアノブ等のアルコール消毒を1日2回しています。最初は「ドアノブ」のみにしか意識が向いていなかったのですが、自分の行動を確認してみると気になるところが数か所見つかり、私なりのアルコール消毒ルーチンが完成しました。

 コロナウィルスが世界中に拡がり始めた時、このような記事を読みました。
「日本の状況を見ていると、上からの指示を待ち、しかしそれが気に入らないと批判ばかりをして、ひとりひとりが自分で考えて責任を取って行動することが減っているように見えて、日本人はこんなにも子供になってしまったのか、とちょっと嘆かわしく思っていたのですが、世界中もあまり変わらない様子を見ると、少し安心したり、とっても心配になったり、複雑な気持ちです」(松本大のつぶやき:コロナと世界 2020年3月5日)

 現代社会において匿名で自分の思っていることをすぐに発信することが可能になり、一時の感情で批判などが簡単にできるようになっているようにも思います。もちろん批判なども各人の大切な意見ですが、「批判をする」前に自分が責任をもって行動をすることが出来ているのだろうか?と考える必要があるのではないかなぁと思っています。
 
「朝の来ない夜はない」(吉川英治)

 日常の行動が制限され、当たり前のことが当たり前ではない時間を誰もが過ごしている今、ストレスを多くの人が感じておられると思います。メディアやインターネットの情報だけに心を乱されることなく、一人一人が責任をもって行動をすることによって、新型コロナウィルス騒動の終わりが一日でも早く実現することを祈るばかりです。

異邦人(いりびと)

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 新型コロナウィルスの感染拡大により、アジアだけではなく世界中が混乱状態の日々が続いていますね。ウィルスというのは目に見えないだけに、私も神経質になり少し疲れてしまいました。おそらくそういう方も多いのではないでしょうか。そんな中、良い機会だと思い読書をする時間を増やしています。

 その1冊に、知り合いから薦めていただいた原田マハさんの「異邦人(いりびと)」を読みました。京都を舞台にして書かれており、四季の移ろいの中で開かれる催し物が登場するので、親近感が湧き、私は面白く読むことが出来ました。

 主人公 菜穂さんが所有していたモネの「睡蓮」を勝手に家族が売却してしまい落ち込んでいた時に、信頼するせんさんが菜穂さんに声を掛けられた場面です。
「囁くように、せんが言った。“あんさんのお気持ちは、ようわかります。せやけどなあ、その『睡蓮』は、もともと、あんさんのもんやなかったん違いますか”(中略)“いままでも、これからも、誰のもんにもならへんの違いますか”
もとより、芸術家の創った作品は永遠の時を生きる。それは、永遠に、ただ芸術家のものであり、縁あって、いっとき誰かのもとにある。その誰かのもとでの役目を終えれば、次の誰かのもとへいく。そうやって、作品は永遠に伝えられ、はるかな時を生き延びるのだ。そんなことを、せんは、ぽつりぽつりと話した」

 「誰かのもとで役目を終えれば、次の誰かのもとへいく」、という言葉が印象に残りました。

 新型コロナウィルスの影響により多くのものが品薄もしくは品切れ状態が続いています。マスクなどがインターネットで驚くような価格で売られていることに心が痛みました。人にも、物にも、それぞれ果たすべき場所での役目があり、物は必要としている方たちの手元にスムーズに届くことが、その物の役目ではないのかなぁと思っています。私もたまに“自分だけは”と考えてしまうことがありますが、このような日本や世界が混乱している時こそ“自分だけは”という考え方ではなく、お互いを信頼して、冷静になっていくことが大切なように思います。

おむすびの日

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 先日、ある情報番組でキャラ弁ならぬ“キャラおにぎり”が紹介されていました。おにぎりは家庭・地域によって色々な具材・形・大きさがありますよね。コンビニ各社でもいろんな種類のおにぎりが店頭にならんでいて、「こういう具材の組合せも美味しそうだなぁ」と思ったりすることもあります。

「おむすびが、どうしておいしいのだか、知っていますか。
 あれはね、人間の指で握りしめて作るからですよ」(太宰治)

 毎年1月17日は、1995年に発生した阪神・淡路大震災でボランティアによるおむすびの炊き出しに多くの被災者が励まされ、人と人の心を結ぶということから「おむすびの日」と制定されたそうです。阪神・淡路大震災から25年、東日本大震災から9年が経ちましたね。

 大震災が起こると、“自然の力の大きさ、そしてその前で人はいかに無力なのか”ということを痛感しますが、同時に復興に向けた“人と人との繋がりの素晴らしさ”を感じます。日々の生活の中で人との繋がりを面倒だなぁと思うときもありますが、人と人とのつながりを大切に過ごしていきたいと思います。

おしえて!モグラ先輩!

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 「おしえて!モグラ先輩!」という多摩動物公園の説明ラベルがツィッターで注目を集めているそうです。

 「モグラって日に当たると死んじゃうって本当?」という質問に、モグラ先輩はキレッキレな回答をし
ています。
 「死ぬわけねーだろ!!あれはたまたま地上で死んだだけだ。トンネルの中では素早いけど、
  地上では俺らはドンくさいからネコとかに襲われるんだよ。
  ってか土の中で死んだら見えねーだろ?死んでんだよ。土の中でもよ」

 もともとは真面目な説明ラベルを作ってられたそうなのですが、お客さんに全く見てもらうことが出来ず、つい読んでしまうようなラベルを作ろうとした結果がこのような説明ラベルになったそうです。また、スタッフの方が裏側で仕事をされていると、お客さんたちが結構な割合で間違ったモグラの常識を話されていることを知り、“自分がモグラだったらイライラするだろうな”と考えて毒舌キャラという設定にされたそうです。

 「人は思い込みにより、事実を正確に捉えていないことがある」(トーマス・ギロッチ)

 このブログを書いている時に知ったのですが、お笑い芸人の「有吉弘行」さんって「ひろいき」さんとお読みしたのですね。ずっと「ひろゆき」さんだと思っていました。こんな感じで日常生活の中で、当たり前すぎて思い込みだと気付いてないことって、意外にあるように思っています。「もしかしてこれって思い込みかも?」と偶に立ち止まってみることも大切ですね。

山里亮太さん

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 ここ数年、注目していた人の中に南海キャンディーズの山里亮太さんがおられます。注目理由としては、山里さんが出演されているすべての番組を拝見しているわけではないですが、見ている側として「イヤな気持ちになることがなく、頭の回転の速い芸人さん」という印象が強く、この先どのような活躍をされていくのだろう?という興味からです。そして昨年、女優 蒼井優さんとご結婚されたこともあり、ますます私の中で注目度が増しています。

 山里さんのこのような記事を読みました。
「イヤな人、嫌いな人、自分と同じくらい頑張っている人に会ったりして、妬みそねみで引きずり下ろそうと思うのが無駄だと思ったんです。その瞬間、自分も頑張んなきゃいけないな、と。そうやって目線を変えるだけで、嫌いな人が自分の(成長の)エサになってくれる。嫌いな人に会うって、これも運だし縁だと思うんですよ」(日経MJ2020年1月6日付)

 苦手だなぁと思う人に対して、歳を重ねるごとに、極力遠ざけるようにして過ごしてきたように思います。

「どれだけ人間が生まれて、合わない環境であっても、
      そこで出会うものがすべて必然なんだと思って、受け取り方を変えていく。」(樹木希林)

 イヤな人や嫌いな人というのは誰にでも存在しますよね。そんな時、山里さんのように自分の目線を「この人が自分を成長させてくれる」と変えることって大切だなぁと思いました。相手が嫌だからといって遠ざけるばかりではなく、「まずは目線を変えてみる」という心の寛容さを常に忘れずに過ごしていきたいですね、今年こそは。

さ、ひっくり返そう

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 「さ、ひっくり返そう。」という、そごう・西武の今年のお正月広告をご存知でしょうか?

 「大逆転は、起こりうる。
  わたしは、その言葉を信じない。
  どうせ奇跡なんて起こらない。
  それでも人々は無責任に言うだろう。
  小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
  誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
  今こそ自分を貫くときだ。
  しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
  勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
  わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
  土俵際、もはや絶体絶命。」(そごう・西武の正月広告より)

 この文章を最初読んだ時、「なんてネガティブなんだろう」と思いましたが、一行ずつ逆さに読むと思わず拍手をしてしまうような気持になりました。“私たちが目指す理想のライフスタイルです。生き方すべてにおいて、周囲からのさまざまな制約にとらわれてしまうのではなく、あなたらしくいてください”というメッセージがこの広告にはあるそうです。

 「他人の意見で自分の本当の心の声を消してはならない。自分の直感を信じる勇気を持ちなさい」
                                    (スティーブ・ジョブズ)

 迷ったり不安になった時、「同じ気持ちの人はいないだろうか?」と検索して、ヒットすると安心してしまう、ということを1度は経験された方っておられますよね。そんな時、友達から「人は人、あなた自身はどうしたいの?」と言われたことがあります。情報過多の現代社会、自分の生き方すら他人の意見で左右してしまいがちになる時もあると思います。そんな時こそ、自分を貫き、自分の直感を信じて行動することが大切なんだと、この広告を読んで改めて思いました。

池江選手

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 今年はいよいよ東京オリンピックが開催されますね。開催が決まった時、「まだまだ先の話だなぁ」と思っていましたが、あっという間に2020年がきたように思います。マラソンの開催地が急遽変更になったりと少し当初予定されていたことと違うことも起こっていますが、東京オリンピックを目標にしてこられた選手の方たちの応援を精一杯したいです。

 東京オリンピックのメダルを期待されていた池江璃花子選手が、昨年末に退院された時のコメントが印象的でした。
「オリンピックを目前に控えていた中、突然大好きなプールを離れ、失ったものが多いのではと思った方もいらっしゃると思いますが、私は病気になったからこそ分かること、考えさせられること、学んだことが本当にたくさんありました。ネガティブ思考になる時もありましたが、まずは自分の気持ちをしっかり持たないといけないんだと思い治療に励みました。」

 「人生で最も輝かしい時は、いわゆる栄光の時でなく、
      むしろ落胆や絶望の中で人生への挑戦と未来への完遂の展望がわき上がるのを感じたときだ」
                                          (フローベール)

 昨年末、長い間一緒に勉強をしていた友達から「試験受かったよ」とか「今回は自信があったけれどダメだった」という連絡をもらい、落ち続けてネガティブ思考からなかなか抜け出すことができなかった時のことを思い出しました。挫折や悲しみがなければいいのになぁと思うこともありますが、それらがあるからこそ反対の達成感や喜びがよく分かるようになり、人の悲しみや挫折も理解でき、人への優しさも備わってくるように思います。常に人への優しさを忘れずに過ごしていきたいです。

 そして、2024年パリ五輪でのメダル獲得を目標にしている池江選手が大好きなプールに戻ってこられる日が楽しみです。

丹野智文さん

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 先日、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された丹野智文さんの記事を読みました。
「認知症になると、みんな心配だから守ろうと思って、“失敗させないように、どうしようか”と言うんですよ。でも、失敗しないってことは成功もしないんです。成功体験がないから前向きになれないんじゃないか、ってずっと思ってます。(中略)私たちもできないことは助けてもらいたいんですよ。でも、できることがあれば奪ってもらいたくないし、私たちにだってできることはたくさんあると思うので、一緒にやっていくことが大切ではないかと思っています。(中略)自立って全部自分でやることじゃないんです。“助けて”って気軽に言える世の中になれば、みんなが自分で自分のことが自立できるんじゃないかと思ってます」(読むらじる2019年5月16日:笑顔で生きる)

 この文章を読んで、昨年、難病を患っている友達と会った時のことを思い出しました。帰り際、雨が降り始め、人通りも多い場所を歩いていたので、「大丈夫かなぁ?」と彼女を過度に気遣うような行動をした時、彼女から「普通に歩けるから大丈夫」と言われました。その後も「どのように接することがいいのだろう?」と、彼女の横を歩きながら考えていましたが、全く思いつきませんでした。丹野さんが仰るとおり、これからは彼女が助けてほしい時に、「助けて」って気軽にいえる私であれば良いのだろうなぁと思っています。

「あなたに出会った人がみな、最高の気分になれるように、親切と慈しみを込めて人に接しなさい。
   あなたの愛が表情や眼差し、微笑み、言葉にあらわれるようにするのです」(マザー・テレサ)

 昨年、私自身が困ったことがあった時、いつも適確な一言のアドバイスと笑顔で接してくれる友だちに何度も助けられました。“友達の笑顔によって自然と自分も笑顔になってしまうように、自分の笑顔も相手に幸せと笑顔をもたらすんだろうなぁ”と思うこともありました。今年は、友達が助けてほしいと思った時、困ったなぁと思った時、そのことを素直にいってもらえるように、丁寧に人と接して過ごしていきたいと思っています。

渋谷パルコ

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、大変印象深い文章を読みました。
「じぶん以外の他のなかまをあてにすることで、チームプレイができる。ぼくらは、だいたいチームプレイを
 やっている。そういうふうに思い込んでいたのだけれど、今回の“渋谷パルコ”オープンの場面で、“あ”っと
 思わされることになった。チームプレイにも、いくつかの層があると気づいた。(中略)これまでの経験
 では、“ほぼ日”が主体となって、たくさんの人たちに集まってできてきたのだけれど、今度ばかりは、ぼく
 ら“ほぼ日”が、“渋谷パルコ”の指揮する船団に入った思いだ。船は、いつでも船長が指さす方向に向かう。
 たくさんの船員たちがいるのだけれど、どっちに行くのかは船長が決めることなのだ。ぼくらは、この日
 から“渋谷パルコ”の船に乗る」(ほぼ日刊イトイ新聞 2019年11月20日)

 チームプレイというと、ラグビーワールドカップの日本代表は海外出身選手が半数を占める中「ワンチーム」のスローガンのもと結束して、ベスト8進出を決めたことが印象深い出来事だったと思います。

 「チーム作りに一番大切なことは、みんなが同じ“絵”を見ること」(リーチ・マイケル)

 多くの人は、いろいろな船にのってチームプレイをやりながら日々生活をしていると思います。船が、職場であったり、家庭であったり、趣味が同じ人たちの集まりであったり。同じ“絵”という一つの目標に向かっているからこそ、船員が一丸となって、船長が決めた方向に向かって頑張っていくことができるのでしょうね。今年は“あれ、目標ってなんだったの?”と思うことが多かったです。新しい年は、“目標”を常に明確にしながら、船長が指さす方向に向かって頑張れる一年にしたいと思っています。