アサヒの森

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、アサヒビールの工場見学に行ってきました。小学生が対象ということもあり、原材料の話やビールが出来るまでの工程を分かりやすく説明されていて、その中でも一番関心をもったのは、1941年から社員の方々で育ててこられた広島県庄原市と三次市に広がる「アサヒの森」の間伐についてのお話しでした。間伐はご存知の通り、樹木が成長し森が混み合うと十分な光が得られず、木が育ちにくくなるため、植えた木を一定間隔で伐ってすき間をあけることです。そして、その伐った木を、社員プレートや割箸、他には木造住宅、グッズなどとして活用されているそうです。

 多くの大企業では「社会貢献」の1つに、大切な地球環境の保全として同様のことを行われているということは知っていましたが、直接に活動内容を聞く機会がなかったので、今回は良い機会に恵まれました。伐った木の行方が社員プレートになる、というのは面白いアイディアだと思いましたし、見学会の最後に子供たちにも伐った木で思い思いのプレート作成をさせていただくことができ、「あ~だの!こ~だの!」と言いながら楽しく作っている姿をみて、1つの社会貢献から子供の笑顔が生まれたり…複数の幸せを生み出していくものだなぁと思いました。

 「自分の目で見、自分で体験しないと、世の中のことはわからない。
  “社会貢献”の大切さも、自らが体験して初めて実感するのだ。」 (福原義春、資生堂名誉会長)

 今回、私が体験させていただいた「社会貢献」は大規模なものであって、自分一人で同じことをするのは不可能です。でも、職場でも日常生活でも、ちょっとしたことで誰かが笑顔になれたり、幸せになれたりすることがたくさんあるように思えました。他の人が何かをしてくれるかではなく、自分が他の人に対して、社会に対して、何が出来るのかを日々考えていくことの大切さを改めて感じました。

9割なの? 7秒なの?

 経理・事務を担当しています黒田です。

 今年の夏も京都は蒸し暑い日々でした。「暑いから」ということを理由に、私は一週間くらいをローテーションにワンパターンの服装で出勤していたように思います。と、先日、久しぶりに(数年ぶりですね)女性ファッション誌を購入しました。普段、本屋さんでも手に取ることもほとんどないので、それぞれの年齢層をターゲットにさまざまなファッション誌が出版されていることに驚き、1冊買うのにも迷いました。雑誌を見ていると「こういう服の色が流行っているんだ」や「こういう組み合わせだとスッキリみえるなぁ」と、勝手に自分をモデルさん体型だと勘違いしながらも楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 「服装とは生き方である」(イヴ・サンローラ)

 “服装を見れば生き方が分かる”または“生き方そのものが服装につながっていく”という意味を込められているのだと思います。服装が先なのか、生き方が先なのか、それは分からないのですが、お互いは繋がっているのですね。

 「人の第一印象の9割は見た目で、しかも最初の7秒で決まる」と言われることもあるそうですが、確かに私も初対面の人に対して、男女問わず服装の印象が残ることが多いです。それは「流行の服を着ているから」や「ブランドの高そうな服を着ているから」ではなく、自分のスタイルを確立されている方に対して良い印象が残ります。自分のスタイルをもっている人は、自分の生き方や考え方をしっかりともっていて、どういう自分でありたいのか、どうあり続けていきたいのかという、心のあり方が服装にあらわれているような気がします。

 制服がないこの職場においては、仕事をする環境を整える一つが服装になるようにも思えてきました。「暑いからワンパターン」のこの夏を反省し、季節関係なく「自分のスタイル」を日々心掛けていこうと思いました。

近づきたい!近づこう!

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 先日、任天堂の岩田社長が55歳という若さでお亡くなりになられ、国内外さまざまの方が追悼のメッセージを残しておられました。岩田社長といえば「ニンテンドーDS」や「Wii」と次々ヒット商品を開発されたことでも有名で、ゲームにほとんど興味が無い私でも「Wii」は“みんなで一緒に楽しめるゲーム”という感覚で遊べて、楽しかったです。

 岩田社長がコピーライターの糸井重里さんと“働くこと”についての対談で、このような言葉を残されていました。
 「明らかに自分と意見が違う人がいる。それは、理不尽にさえ思えるかもしれない。
  でも、その人にはその人の理屈と理由と事情と価値観があるはずなんです。
  自分ができないことをできたり、自分の知らないことを知っていたりする。
  だから、すべてを受け入れろとは言いませんけど、自分にはないものをその人が持っていて、
  自分にはできないことをやっているということに対して、敬意を持つこと。
  この敬意が持てるかどうかで、はたらくことに対するたのしさやおもしろみが、
  大きく変わってくるような気がするんです。」

 「相手に敬意を持つ」ということは、相手の中に自分より優れた点を認めて、そこに自分も少しでも近づきたい、近づこう、と願うことのように思います。このように思えると、職場でも「なになに?」って教えてもらいながら近づいていけそうで、今よりも楽しみやおもしろみが少しずつ増えていきそうな気がしてきました。

ブラタモリ

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 最近、NHKで放映されている「ブラタモリ」という番組をよく見ます。ご存知の方もおられると思いますが、タモリさんが全国各地に行かれて、“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫られる番組です。先日、スペシャルとして「東京駅」周辺の強大な地下空間を紹介されていたのですが、地下道のでっぱりや凹みもいちいち意味があるのだということが分かり、興味深く見ることができました。

 内容もですが、初対面の方に対しても(と言っても事前に打ち合わせはされていると思いますが)、いつも一緒におられるアナウンサーの方に対しても、家族や近所の方と喋っているようなタモリさんの“喋り”も楽しみの一つです。

 タモリさんのこのような言葉を見つけました。
 「初対面の人と上手く話す秘訣なんて無いんです。
 心構えとしては、初対面と思わない事じゃないですかねぇ。
 この人はよく知っているんだ、仲良しだと思う事です。」

 見ず知らずの人と話をする時、「この人はどういう人だろう?」とか「あまり知らない人だからここまでで話を止めよう」と、無意識のうちに相手に対して警戒心をもって話してしまうことがあります。そして多くの場合、相手はその警戒心を直感的に察知してしまうのだと思います。タモリさんのように「よく知っているんだ!仲良しだ!」と、無理やりにでも“良い先入観”をもち、こちらの警戒心を消してから話をすることが、初対面の人とうまく話すコツなのでしょうね。職場や日常生活において誰に対しても、何事に対しても、“良い先入観”はさまざまな可能性が広がるような気がします。先入観は持たない方がいい、とも言われますが、“良い先入観”を持つことも大切なようにも思いました。

なでしこジャパン

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 7月カナダで開催された女子サッカーワールドカップでは「大会二連覇」は実現しませんでしたが、なでしこジャパンの優勝に向かって仲間を信じて戦う姿に、そして終わった後「良き仲間に恵まれた喜び」を語るインタビューに、胸が熱くなることが多かったです。

 その中でも「良い仲間と一緒に戦えて幸せです」と、さわやかに語っていた宮間選手の言葉に感心しました。

 宮間選手が以前話されたこのような言葉を見つけました。
 「下手な選手がいるなら、巧くなれるように助けてあげればいい。
 私は、試合には勝ちたいけれど、ただ強いだけのチームに入ってチャンピオンになりたいとは思わない。
 『一緒に戦いたい』と思える仲間がいるチームで、一番を目指したい。」

 チームプレーが求められる競技だとどうしても「試合に勝つ」ことを優先にし、「上手な選手」ばかりが集まればいいと考えてしまいがちになりますが、このような発言ができる宮間選手は素晴らしい人だなぁと思いました。

 「全ての人には個性の美しさがある」(ラルフ・ワルド・エマーソン)

 どんな人にも、その人にしかできない役割があり、その役割を見抜いたときに、「なでしこジャパン」のような強いチームができるのでしょうね。一人一人が“自分にしかできない役割”を認識することで、異なる個性を持つメンバーの強みが活かされ、弱みを支えあえることのできる職場になることのように思いました。私もその役割をしっかりと認識していきたいと思っています。

いろんな気持ちの中でも…

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 先日、浅田真央選手が「最高の演技をした時の達成感や喜びの感覚が恋しくなり」と現役続行を決められました。このニュースは、浅田選手と佐藤コーチとの二人三脚がまた見られることもあり、大変嬉しかったです。ソチ・オリンピックの時、浅田選手のフリー演技が終わった直後の佐藤コーチの横顔が、「これで終わった」という安堵感のようなものと、「自分はこの子に何かをしてやれたのだろうか」という思いが重なったような表情にみえ、印象的でした。

 「成功の9割は、信じる気持ちから生まれる。」(映画監督 ウッディ・アレン)

 ソチ・オリンピックでショートでの思わぬスタートから、フリーでの圧巻の演技まで、浅田選手と佐藤コーチとの絆の深さがよく話題になりましたね。何かを成し遂げる時、自分の力を信じて行動することが基本になりますが、会社などの組織においては仲間や他の人を信じることも大きなポイントになりそうに思います。仕事で成功なんて言ってしまうと大袈裟過ぎますが、“人を信じる気持ち”をいつも持ち続けることにより、仕事で大変だなぁと思うことにぶつかっても、やり通すことができるのだと思います。

独りよがりにならないように

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 4月からの新しい世界では、発表をする機会が最低でも1回、多ければ3回ほど1年にまわってきます。すでに数人の方たちの発表を聞きましたが、内容はもちろんですが、「こういう話し方をすると分かりやすいなぁ」や「こういう文字の間隔でレジメを作ると読みやすいなぁ」と少し違う面からも学ぶことが大変多いです。たとえば、発表内容が法律に関するものであり、教室にいる人たちは卒業学部も様々で留学生も数名おられるため、難しい法律用語を羅列しての発表は、聞いている人達の睡眠時間のようになっていました。その発表をされた方は、分かりやすい言葉で、内容も噛み砕いて説明され、「みんなに分かりやすいように」というスタンスで発表されていたので感心しました。

 論語に「学べば即ち固ならず」という言葉があります。

 「学ぶ」ということは知識習得だけだと思ってしまうことが多いですが、それだけではなく、自分の考え方や見方も含めて私ができないところを素直に受け止めて、自分以外の見方・視点・考え方の価値を知って、不足を補っていくことができるということだとも改めて思いました。そのためにも、自分にできないところを謙虚に認識することも大切ですね。

 自分の考え方が正しいと思うように相手も同じ気持ちをもっていると思います。仕事においても、自分の考え方と違った意見が出ても、そういう考え方もあるなと受け止める気持ちで、これからも「学ぶ」姿勢を持ち続けたいと思っています。

最高のマナーって?!

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 少し前になりますが、仲良くしていただいている方の茶道の先生の百寿記念お祝い茶会に行ってきました。全国におられるたくさんのお弟子さんがお見えになっており、お元気にお話しされている先生の姿を拝見して、私は感心してしまいました。先生の息子さんが「100歳まで生きておられる方は今は多いですが、父のようにあれだけ元気な100歳は少ないのではないかと思います。」とも仰っていました。

 103歳まで生きられた料理研究家の飯田深雪さんがこのような言葉を残されています。
 「最高のマナーはまわりの人たちへのあたたかい心づかいです」

 「気遣い」は自分の立場から気を遣うこと、「心遣い」は相手の立場にたって相手を思いやることであって、「気遣い」ができる人はたくさんいるけれど、「心遣い」ができる人は少ない、という言葉を聞いたことがあります。何歳になっても、周りの人たちへあたたかい「心遣い」をできるという人は最高のマナーを身につけた人なのですね。

 急に「心遣い」ができる人になれるものではないですが、時間をかけてそのような人になっていければと思います。仕事においても、気遣いを超え、心遣いから発した行動ができれば、相手も、自分自身も、幸せな気持ちになれるだろうなと思います。しかし、心遣いから発した仕事って、具体的には一体なにをすることなのか・・・。なかなか難しいですね。

何とかなるもんだなぁ

 経理・事務を担当しています黒田です。

 この4月から新しい世界に入ってみました。目標は変わらないのですが、今までと違う方法でその目標に進もうと思ったからです。新しい世界に進もうかどうかを考え始めた時、今までの生活リズムが大きく変化しそうだったので、かなり悩み、色んな人たちに相談にのってもらいました。でも進んでしまうと、意外と「何とかなるもんだなぁ」と今思っています。もちろん周りの人たちに協力していただいていることもあります。

 もう一歩。
 いかなる時も自分は思う。
 もう一歩。
 今が一番大事な時だ。
 もう一歩。(武者小路実篤)

 人は未来のことを思い悩んでも、どうすることもできないですよね。どんな時でも、いまが一番大事な時だと思うからこそ、もう一歩頑張ろう、もう一歩進めば新たな未来が作られていくのだと思います。仕事でも日常生活でも、悩むよりも、もう一歩が大切なのだと改めて感じました。

自然の移ろい

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 先日、育児休暇から職場復帰をされた先生がおられ、久し振りに全員がそろいました。といっても、始業時間も終業時間もそれぞれが違うので、全員が一度に揃うことはほぼありません。でも、このような職場においても、全員がそろうと職場の雰囲気が少し変わるように感じました。この数か月間 誰も座っていなかったデスクに人が座っている、いつものカンファレンスにもう一人の声が加わる、お昼の時間帯にメンバーが増えるなどなど、人一人の存在って大きいですね。そして、産休に入られる直前にさまざまな手続きのお話しをしていた時、「復帰されのはまだまだ先だなぁ」と思っていましたが、復帰の手続きをし始めた時、意外にあっという間に時間が過ぎたように感じました。

 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
  淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
  久しくとどまりたるためしなし。」

 時代の移り変わりや盛衰を川の流れに例えている方丈記の有名な冒頭の部分です。

 時間は常に流れていて、何もしなくても日々は流れていってしまいます。それでは成長もなく、勿体ない時間が流れていっているように思います。10人少しのこの職場においても、一定の期間で人一人が増減することによりちょっとした環境の変化が出てくることを、今回感じました。そんな環境の変化にどうやって対応してくのかを考えながら、変化するのが当たり前と思いながら、その変化に対して臨機応変に、「今、私はこの職場で何をすべきなのか」を常に考えていきたいと思います。