笑いたくなくても笑う

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日「笑顔って大切だな」と改めて思うことがありました。

 お父様を急に亡くされて1ヶ月経たない友人と先日会った時のことです。彼女と会う前には、「どんな言葉をかけたらいいのだろう?」「憔悴されているだろうなぁ…」などいろいろ考えていましたが、そんな私の思いは全く不要でした。以前と変わらない笑顔で、お父様が亡くなられてからの色んなことを話してくれている彼女を見ながら、「笑顔って大切だな」と改めて思いました。

 人間だから、喜怒哀楽、いろんな感情を行ったり来たりするのは当たり前だと思います。でも、私もそうですが、不機嫌そうな顔をしている人には、話しかけづらく、近寄りにくいと感じるのですが、笑顔の人にはなんとなく話しかけやすいですよね。

 「笑ってあげなさい。笑いたくなくても笑うのよ。笑顔が人間に必要なの。」 マザー・テレサ

 笑顔でいる人と一緒にいると、私まで幸せな気分になれますし、心が温かくなりますよね。笑顔でいると、人との関わりや人との縁が広がっていくようにも思います。これから「笑顔でいる日々」を実行していこうと思います。

「あたりまえ」を「ありがとう」と言うのが感謝

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 昨年、京都市が米国「Travel+Leisure」誌が行なった読者投票「ワールドベストアワード2014」において、世界の人気都市を決める「ワールドベストシティ」ランキングで1位になったことは、多くのメディアで伝えられました。私の周りでも仕事や結婚でどうしても京都を離れないといけない状況になった友達はそろって「いつか京都に帰ってきたい!」と言いますし、やはり観光としても、住むとしても魅力的な町なのだと改めて思いました。

 先日、このような文書を目にしました。
 「あたりまえ」を「ありがとう」と言うのが感謝
 「だから、なに?」を「おめでとう」と言うのが賞賛
 「もう、ダメだ」を「これからだ」と言うのが希望
 「なりたいな」を「なってやる」と言うのが決意
 「もういいや」を「まだ待とう」と言うのが忍耐
 「疲れた」を「頑張った」と言うのが努力

 京都にしか住んだことのない私は、見慣れていて、その良さが当たり前になっていて、良さを感じにくくなってしまっています。とても贅沢なことですが、とても勿体ないことだと最近感じています。“「あたりまえ」を「ありがとう」と言うのが感謝”というように言葉だけでも自分の認識は変えてみると、違う視点でみることができることに気付きました。そんな視点で見れば、自分がいて当たり前になっている職場や日常生活にももっと良さを見つけることができ、感謝することがたくさんあるように思いました。
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貴方の心からくるものは、人の心を動かす

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 今年のプロ野球は、黒田博樹投手の8年ぶり広島カープ復帰ということもあり、広島カープの話題をよく耳にします。私は、メジャーリーグに行く前の黒田投手の試合はほとんど見たことがなかったのですが、たしかFA権を取得後のなにかの記者会見時に涙を流されていたことが印象的で、それから黒田投手の成績とかをみたりする機会が増えました。そして、今回のメジャーからの巨額のオファーを断り、広島復帰のニュースを聞いた時、黒田投手のあの時の涙を思い出しました。

 広島カープの入団会見で、
「カープ復帰の決断は球団の熱意もありましたが、最後にはファンの人たちでした。
 2006年に最初のFA権を取得した際の最終戦でファンの人たちに心を動かしてもらったので、
 今度は逆に自分がそのファンの人たちの気持ちを動かせれば良いかなという気持ちが一番強かったです。」
と仰っていました。

 「貴方の心からくるものは、人の心を動かす。」 ドン・シベット

 人の心を動かすのはやはり人の心なのだと思います。特に昨日、今日湧いてきたのではない思い、長く継続してきた思いの場合、気持ちを動かす力が強いと思います。

 「実は自分たちのことを長い間ずっと忘れず、考えて続けてくれていたのだ」。今回、カープファンが黒田選手に心を動かされたのは、この「長い間ずっと」の部分が大きいと思います。

 私は、職場においても、日頃の生活においても、「相手の心を動かすことは簡単なことではない」と思うことがあります。いくら相手のことを親身になって考えていたとしても、「昨日、今日の思い」では力不足の場合があるような気がします。自分の周りの人たちのことを「長い間ずっと」大切に考えていれば、もしかしたら私でも誰かの心を少しは動かすことができるのかもしれないなあと思いました。

自分の心が「温かい」と思う方を選びなさい

 経理・事務を担当しています黒田です

 少し前に盲目の弁護士 大胡田誠さんという方がおられることを知りました。日本で3人目の全盲の弁護士さんだそうです。

 大胡田さんは12歳の時に病気のため失明され、その後、大きなハンディを持ちながらも大学、法科大学院を経て、司法試験を足かけ9年の受験生活をへて、2006年に合格されました。その受験生活最後の年に、なかなか合格できないことで自信を失われ、受験すること自体を非常に迷われた時、ご両親に相談をされたそうです。その時、お母様は良いとも悪いとも言わず、ただ一言「人生で迷ったときには、自分の心が『温かい』と思う方を選びなさい」と仰ったそうです。そして、大胡田さんが自分自身の心に問いかけられた結果、「やっぱり弁護士になりたい」という強い思いを再認識され、見事その年に合格されたそうです。

 お母様は「自分の心が『温かい』と思う方を選ぶ」ということで、損とか得とか、人からどう見られるかではなく、自分の心が何を本当に欲しているのか。答えはそこにしかないんだと教えられたそうです。

 自分が追い続けている夢や掲げている目標に対して、自分なりに努力してもその成果をなかなか得られない時、ついつい私は「今の厳しい現状から逃げ出したいなぁ」とか「こんな成果のでない私って、友達とかどう思っているのだろう?」とか思うことがあります。そのような時は一通り悩んで、最後は「『厳しい』と思う方を選ぼう」や「『相手のためになる』と思う方を選ぼう」というような考え方をもって選択をしてきていたのですが、「自分の心が『温かい』と思う方を選ぶ」というモノサシが私にはなく、すごく良い言葉だなぁと思いました。これからは職場や日々の生活において、この言葉を気にかけてみようと思います。

文字に残すことの大切さ

 経理・事務を担当しています黒田です。

 ある朝、テレビ番組で「漂流郵便局」という郵便局があることを初めて知りました。正式の郵便局ではないのですが、瀬戸内海の粟島に実際にあった郵便局を芸術作品として改装して、公開し残してあるものだそうです。

漂流郵便局: 届け先のわからない手紙、預かります

 この番組では、息子さんを亡くされたあるご夫婦が紹介されていました。どんなに時が経過しても、息子さんへの思いがつのるばかりで、ある日、届け先の無い手紙を受け付けてくれる「漂流郵便局」の存在を知られたそうです。最初の頃、お父様は「会いたい、会いたい」と息子さんへの無念な思いばかりを書き綴られていたそうですが、最近の手紙を読むと、息子さんへの日常会話へと変化していかれているそうです。

 突然、悲しいことが起った時、その悲しい思いを向ける先がなく、ただ解決できない状態で過ごすしかない時、「時が解決してくれるはず!」と私は自分に言い聞かせるようにしています。たしかにある程度の時が経てば、その悲しさが和らぎますが、どうしても時の経過だけでは拭い去れない思いもありますよね。このお父様のように手紙という形で文字に起こして書くことにより、悲しい気持ちが幾分か軽くなられ、手紙の内容にも変化があったのではないでしょうか。

 「文字に起こす」と言えば、昨年末に2015年のダイアリー手帳をいただく機会があり、表紙が好きな色だったので嬉しかったのですが、鞄で持ち歩くには大きすぎ、私の常時使っている手帳とは使い勝手が違い、「せっかく頂いたものだから何か使い道がないかなぁ・・・」と考えていた時に、「毎日のちょっとした出来事や思ったことを書き残しておこう」ということで簡単な日記がわりとして使うことにしました。長続きするか少し不安だったので、1年間続けるために一行だけという簡単な日記の日もあります。ただ、寝る前に一日を振り返って文字に起こすことにより、自分の悩みや少し気がかりだったことが整理されて、どうしたら良いかということが分かりやすくなりました。そして、意外とちっぽけな悩みで気持ちが左右されている自分に気付かされることがよくあります。

 漂流郵便局への手紙も私の簡単な日記も、そしてこのブログもですが、心の中で自分が考えていることをきちんと文字として残しておくことの大切さを改めて感じました。

上を向いて歩こう

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 阪神淡路大震災から20年目の今年1月17日、私は学生時代の友人のソプラノ・リサイタルを聞きに、宝塚の方に行ってきました。宝塚までの電車の中で「あれから20年経ったんだなぁ」と景色を見ながら思っていました。

 震災当日、私が住んでいる京都もかなり揺れました。びっくりして目が覚め、家族が全員無事だと確認して、「まだ揺れるのかなぁ」と思いながら朝になり、普段と変わらずその当時勤めていた会社へ出勤し、普段通り日常業務を進めていました。ただ、会社で流されていたテレビのニュースに出てくる光景が、時間が経つにつれて、この震災の大きさが分かる光景へと変わっていくのをみて、私は茫然としていたことを今でも覚えています。その時、私はまだ新入社員として働き始めたばかりで、自分のことで精一杯で、ボランティア活動などなにも出来なかった自分の未熟さに後々後悔しました。

 彼女のご家族も震災にあわれたこともあり、この節目の20年目に生まれ育った神戸でリサイタルができたことを感謝していると仰って、最後に「上を向いて歩こう」を出演者で合唱されました。

 私が車窓から眺めた美しくよみがえった被災地・・・この震災で多くの人命が失われました。自分の愛する家族・大切な人を亡くされたその悲しみはいつまでも消えることはないでしょう。
 「幸せは雲の上に、幸せは空の上に、上を向いて歩こう、涙がこぼれないように」
 被災の最中を生きた人々にとっては、心の中で何度も口ずさんだ歌詞なのではないかと思います。私も命あることへの感謝を心に刻み、今を大切に過ごしていこうと思います。

走れよメロス

 経理・事務を担当しています黒田です。

 昨年は「すごい功績が実は嘘であった」という衝撃のニュースがいくつかあり、世間を賑わせ、お昼時間にもよく話題になりました。私はこれらの衝撃ニュースで騒然とする中、親から「嘘をついてはいけませんよ!」と言われて育っている子供たちは、どんな思いでこれらのニュースを聞いているのだろう?と思うことがよくありました。

 たまたまネットで、一般財団法人 理数教育研究所が開催した「算数・数学の自由研究」作品コンクールに2013年度入賞した「メロスの全力を検証」と題された中学生の作品を読みました。中学生らしい手書きのレポートが研究所のHPでアップされていますので、ご興味のある方は一度是非ご覧ください。

 太宰治の「走れメロス」から、出発した時間、到着した時間、体調や気候、日の出日の入りなどを考え、アクシデントでのタイムロスなども仮定・推定し、メロスの平均移動速度を算出されています。その結果、メロスは時速3.9キロ程度という、どうやら走ってはいなかったようだ、という考察にいたっています。そして感想として、「“走れメロス”というタイトルは、“走れよメロス”のほうが合っているなと思いました。」と書かれていました。

 手書きということもあるのだと思いますが、この中学生の発想と仮定・推定が面白く、楽しく読むことができ、子供たちは興味や疑問にまっすぐと向かい合うこと、そして好奇心が旺盛であることを改めて感じました。

 分からないことがあれば、どんな時でも、どの場所にいても、スマホが答えてくれるこの時代、便利だと思う反面、「嘘の情報が本当の情報のように流れて怖いな」と思うこともあります。私自身も便利さゆえの情報のみを信じて物事を判断してしまうことがおそらく以前より増えているように思います。

 「メロスの全力を検証」という中学生の自由研究を通して、「本当にこれって信じていいのだろうか」「実際これってどうなのだろうか」と立ち止まることの大切さを改めて教えてもらいました。そして、これから残されていく功績がすべて真実である世の中であればいいなぁと思っています。

感謝する気持ち

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 昨年末、竹内まりやさんの33年ぶりに開催された全国ツアーに行ってきました。聞いたことがある曲が多く、さまざまな出来事を懐かしく思い出しながら、楽しい時間を過ごすことができました。

 コンサートの途中、印象的な話をされました。
  「私がこのような華やかな場所でコンサートをしたりするのも1年のうちの数日であり、
   今日のお客さんもコンサートに行くことなど非日常な出来事も1年のうちの数日だと、
   1年のほとんどの日は人ごみの通勤電車に乗って出勤したり、家事に追われたり…
   という日常生活を送っていると思います。
   そのような日常生活をどのように過ごすかで、その人の生き方が決まるのではないかなぁと思います。」

 竹内さんはコンサート中、色々な場面でパートナー・家族・スタッフ・ファンの方々に対して「感謝している」という言葉を使われていました。たとえば「たくさんの方が曲のオファーをしてくださって、その歌をいろいろな場所で披露してくださり、今の自分の活動につながっています。とても感謝しています。」とも仰っていました。

 日常生活は毎日が同じことの繰り返しで、ついつい誰に感謝することもなく過ごしてしまいがちになっています。でも普段生活をしているだけでも、毎日たくさんの方と出会いますよね。家族、職場の人たち、ご近所の方、コンビニの店員さん、バスの運転手さん、地下鉄の駅員さんなどなど・・・そんな毎日出会う人に一日一回、感謝の言葉を伝えてみることから始めるのも大切かなぁと思い、昨年末から実行しています。

 「ありがとう」って言うと気持ちが温かくなりますよね。私も「ありがとう」と言われると嬉しくなります。
 誰に対しても、何事に対しても、感謝する気持ちを日々忘れないように過ごしていきたいです。

強く逞しく

 経理・事務を担当しています黒田です。

 昨年暮れ、高校生のラクロスの大会を見に行く機会がありました。私が学生時代にしていたテニスにはダブルスや団体戦という戦い方もありますが、やはりどちらかというと個人競技という色が強く、「団体競技の良さ・楽しさ」というのを自分で実感した経験はありません。

 その試合では、試合に出場している選手も出場の機会を待っている選手はもちろん、マネージャーの人たちも声を出し合っている姿を見ていると、試合中ずっと私の涙腺がゆるみっぱなしでした。年々、涙腺がゆるんできているとは実感しているのですが、やはり純粋に「勝ちたい!」「優勝したい!」という一つの想いで戦っている彼女たちがすごく輝いて見えました。

 個人競技にも団体競技にもそれぞれの良さがあり、それらにチャレンジしていく人達の可能性は無限大だと思います。私はテニスを通して嬉しいことも悔しいこともたくさん経験し、その中で色々なことを学ぶことができました。また、たくさんの友人や先輩・後輩に出会うことができ、今の私のすべてが宝物となっていると思います。

 スポーツをやる以上は、やはり上を目指す気持ちというのは大切です。でも、色んな人が集まって一つのチームになり、その中で「自分の思うことを伝える力」「相手の言うことを理解する力」「相手を思いやる力」・・・色んな力が吸収できるように思います。もちろん上を目指す気持ちはずっと持ち続けて欲しいですが、団体競技も個人競技も問わずスポーツを通して色んな経験を積んで、人間として強く逞しく育っていってほしいなぁと思いました。

1秒の集積が1日となり・・・

 経理・事務を担当しています黒田です。

 あけましておめでとうございます。

 年末年始、みなさんはどのようにお過ごしでしたでしょうか?

 毎年大晦日に感じるのですが、12月になると急に気忙しくなってしまい、あれよあれよと日が過ぎ去ってしまい、1年をゆっくり振り返ることもなく、「1年あっという間だったなぁ」と思っているように。

 稲盛和夫さんの言葉でこのような言葉がありました。
  「いまこの1秒の集積が1日となり、その1日の積み重ねが1週間、1ヵ月、1年となって、
   気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に立っていた、
   というのが私たちの人生のありようなのです。」

 1つ1つを積み重ねていくことが、何事においても大事なのでしょうね。幼い頃にやったような階段を一段飛ばしや二段飛ばしでいけるなら、こんな楽なことはないと思います。でも、そうさせてくれないのが私たちの人生ということなのでしょうね。

 新しい年は、1日1日を大切に積み重ねていきたいと思います。