経理・事務を担当しています黒田です。
「あさが来た」が終わり、少し朝ドラから遠のいていましたが、最近「とと姉ちゃん」を見始めるようになりました。今回のモデルは『暮らしの手帖』を創刊された大橋鎭子さんです。とと姉ちゃんこと常子さんが紆余曲折の結果、一生の仕事となる出版社で働き始め、「なにか良い企画がないものだろうか?」と悩んでいたとき、祖母から「折角だったら人の役にたつことはどうだ!」と提案される場面がありました。
「誰かの為に生きてこそ人生には価値がある」(アインシュタイン)
人生といってしまうと大袈裟になりますが、日々ついつい自分や家族のことだけで精一杯になってしまい、他の人のことに目が向けることができなくなってしまう心の余裕がないときってありますよね。たとえば、バスや地下鉄で座っていて、ご年配の方や小さいお子さんを連れた方が乗られてきたとき、心に余裕があると「どうぞ」と代われるのですが、心に余裕がないときは正直周りの人のことすら目に入らず、降り際まで気づかなかったりして、あとから反省することが私にはあります。
仕事でも、長く働くうちに「他人のために」という意識が薄れていくということがあるように思います。「自分がもっと興味を持てる仕事を」や「家族の生活の安定のために」など、自分や自分の家族のことで心に余裕がなくなっているうちに、気付けば「ほかの誰かのために」という意識が薄れている、そんなことが油断していると誰にも起こりうるのではないかと思います。仕事においても、日々の生活においても、「ほかの誰かのために」という意識を常にもちながら行動ができる心の余裕をもてる人として過ごしていきたいです。
最後に、仕事に関してある人から言われたことを紹介しておきます。
「赤の他人のために行動し、その赤の他人からお礼をもらう、というのが仕事の本質です。
ですので、例えば“仕事ができる人”というのは、“赤の他人をうれしくさせるのがほかの人よりも上手い人”のことです。お店だったらお客さんを、病院だったら患者さんを、です。必ずしも難しい作業ができるかどうかではありませんし、専門知識の深さがそのまま比例するわけでもありません。
この当たり前のことを、目の前の与えられた仕事をこなし続けているうちに忘れてしまいがちです。
もしずっと忘れずにいられたら、目の前にある仕事をもっと違ったふうにやれることが多いのですが。」