コーヒーが冷めないうちに

 経理・事務を担当しています黒田です。

 少し前ですが、久しぶりに映画館に行き、「コーヒーが冷めないうちに」という映画を観ました。内容は、主人公が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には奇妙な都市伝説があり、それは店内のある席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるというものです。ただ、いくつかのルールがあり、その一つとして“過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない”というものです。現実は変わらないと分かっていながらも、「もしあの時に戻れたら・・・」という後悔を抱え、過去に戻り、会いたかった人との再会を望む人達が訪れ、人生を見つめ直すさまを描き出された映画でした。

 この原作を読まれた方のあるブログで、「“思い込み”がどれだけ“真実を盲目にさせるのか”ということを感じました」と書かれていたのですが、私も映画を観終わったとき、同じようなことを感じました。最近、長年のすれ違いや思い違いの積み重ねにより、ぎこちなくなった人間関係が生じ、なんとか解決する方法がないかなぁ?と思っていた時期がありました。その時、相談した方の「相手を変えることは出来ないのだから、解決したいと思ったあなたが変わることが良いのではない?」という言葉を少しずつですが実行しています。

 「心の持ち方で結果が変わる。楽観か悲観か、積極か消極か。
   心のあり方如何で、物の見方が変わってくる」(松下幸之助)

 一時的な感情で相手の考え方や価値観を決めつけてしまい、すれ違い・思い違いなどが生じ、結果、修復が難しい溝が出来てしまう、という経験ってありますよね。“過去は変わらないけれど、自分の心の持ち方次第で未来を変えることができる”、この映画を通し、そして自分がその事で悩んだ結果、この言葉の大切さを改めて感じることができました。