アリス=紗良・オットさん

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、ある番組でピアニストのアリス=紗良・オットさんという方を初めて知りました。コラボレートアルバムがiTunes世界25ヶ国で1位を獲得するなど、世界を股にかけて活躍されていて、以前から有名な方だそうです。

 “ピアニストとは毎日何時間もピアノに向き合って練習をしている人”というイメージが私にはありますが、彼女は決められた練習ばかりでは表現力などを出すことができず、親への反抗も含め、すべての経験が音楽には大切、という考え方で、ピアノに向き合い練習する時間もわずかだそうです。

 「人生は、経験しなければ理解できない教訓の連続である」(ラルフ・ワルド・エマーソン:思想家)

 音楽のことはよく分からないのですが、誰かが作曲したものを奏でるということは、作曲家がその曲にどのような思いを込めて作ったのかということはもちろんですが、その作曲家の人生、その曲が作られた時代背景など多くのことを理解する。そして、それらをすべて自分のものとして表現をしなければ、誰かの心に残り、心を動かすことが難しいように思います。そのためにも、自らが多くの経験を積み、それらを理解することが出来る人であることが必要なのでしょうね。

 音楽に限らず、日常生活の中で人と接している時、その方のちょっとした発言や行動で、「この人はいろんな経験をしてこられたからこのような大きな気持ちで接してくださるのだろうなぁ」と嬉しく思うことがあります。アリス=紗良・オットさんのように音楽を通して多くの人に幸せな気持ちになってもらうような大きなことはできませんが、これからも積極的にいろいろな経験を重ね、私の周りにいてくれる人の一人でも多くの人に幸せな気持ちになってもらえるような人として成長し続けたいです。

未来食堂

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、ある番組で“ただめし”を食べることができる定食屋の「未来食堂」が紹介されていました。この食堂は基本、店主である小林せかいさんが一人で回しておられて、ピーク時や閉店作業を50分間手伝っていただいた方に1食分が無料になるという「まかない」券が発行されるシステムがあります。もし、その「まかない」券を使わない人が店の前に貼っておくと、誰でもはがすことができ、一食分の無料チケットとして「ただめし」を食べることができるそうです。

 このシステムは、小林さんが「一度お客さんとしてお越しいただいたお客さんとは、たとえその方が一文無しになったとしても縁を切りたくない。どうにか繋がる方法を残しておきたかった。」という思いから、「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所」を提供したいために考えられたそうです。

 「環境が、あなたの行動にブレーキをかけるのではありません。
  あなたの行動にブレーキをかけるのは、ただ一つ、あなたの心だけなのです。」(小林せかい)

 昨年末、小林さんが日経ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞された時のスピーチでの、この言葉が大変印象に残りました。

 何かを始めようとする時、「今更こんなことをやっても…」や「失敗したらどうしよう…」と自分にブレーキをかける理由ばかりを最初から並べて、なかなか行動にうつすことをしないことってありますよね。でも、小林さんが作られた「まかない」や「ただめし」のシステムのように、「誰かを幸せに」という気持ちの方が勝っていると、自分の行動にブレーキをかけることがないように、この言葉を聞いたときに改めて思いました。

 私が行動を起こすことによって、自分以外の誰かが少しでも今より笑顔である時間が増えればいいなぁ、と「誰かを幸せに」なることを考えられるように、これからの時間を使っていきたいです。