子供の心、いつから失うの?

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、イングランドで開催されていたラグビーのワールドカップで、日本は惜しくも一次予選で敗退してしまいました。しかし、世界ランク3位の南アフリカ代表をはじめとする強豪から3勝を挙げての敗戦は史上初ということで、世界中のメディアから「史上最強の敗者」と称賛されました。以前よくラグビー観戦に行っていましたが、最近はなかなか行く機会がなく、今回のワールドカップで久しぶりにラグビー熱が私にも戻ってきました。

 サモア戦の後、五郎丸選手がサモアチームが選ぶMVPに選ばれ、「敗者となった彼らから貰った贈り物は試合のMVPカップより価値があり我々もこんなチームになりたいと思えた」とツィッターで書かれたように、ラグビーは勝敗以上に互いの健闘をたたえ合い、大人の振る舞いが求められます。応援においても、良いプレーを称え、プレースキックの時は静かにする。そして、選手や審判に野次を飛ばさない。

 「ラグビーは子どもをいち早く大人にし、大人にいつまでも子どもの心を抱かせる。」
                 (ジャン・ピエール・リーブ 元フランス代表キャプテン)

 子供のころの好奇心や何かについてもっと知りたいと思う心が、大人になると「こんなこと質問したら、どう思われるかなぁ?」など人の目を気にしたり、冷静になったり・・・どんどん自分を縛っていっているように思います。私も昼食時、みんなでいろいろと話しをしていて思わぬ質問から、「こういう事を疑問に思うことを私は忘れていたな…」と思ったという経験があります。意外とその思わぬ質問から話がふくらんで、新たなことを知ったり、今まで知らなかった相手の一面が発見できたりしたことがあります。

 “大人のマナーをもちながら、子供の心を持ち続ける”、真反対のことを両方とも大事にできるバランス感覚をもつことは意外と難しいように思いますが、いつまでも“子供の心”を失わないバランス感覚のある人でいたいと思っています。