ワールドカップ ポーランド戦

 経理・事務を担当しています黒田です。

 今年6月に開催されたワールドカップ、日本代表のベスト16進出により日本中がすごく盛り上がりましたね。長谷部選手が帰国後の会見で「このように皆さまに期待されない状況、この雰囲気を絶対にひっくり返してやろうとチームの中でみんなで話していました」と仰っていたように、開催前の監督交代、同じ予選グループの他国との世界ランキングの差による低評価・・・開催前はネガティブな情報ばかりを耳にしていたように思います。

 決勝進出をかけたポーランド戦の残り10分の攻めない戦い方については、国内外で賛否両論がありました。あの時点で100%決勝進出できるとは限らない、でも100%ブーイングを浴びせられることを覚悟し、決断そして行動にうつされた西野監督を、サッカーのことをほとんど知らない私は「すごい決断力のある人だなぁ」と思いました。そしてその行動により、私たちに喜び合えるという幸せな時間をいただけたことがなにより嬉しかったです。

 「行動は必ずしも幸福をもたらさないかもしれないが、行動のないところに幸福はない」
                            (ベンジャミン・ディズレーリ)

 私にも、いつもその行動力に驚かされる友達が一人います。たまに、その行動の途中で人間関係やなんらかの理由により断念していることもありますが、その反省後、また新たな行動にうつしています。そんな彼女を見て、「私も頑張ろう!」といつも元気づけられています。

 良かれと思った行動が失敗に終わることも、もちろんあると思います。西野監督の行動力により幸せな時間を過ごすことができたように、失敗をおそれず、幸せな時間を過ごせる人が少しでも増えるような行動ができればと思っています。

点とのつながり

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 6月中旬、最大震度6弱の大阪北部地震があり、私が住んでいる地域でもかなりの揺れを感じました。一瞬、地震とは分からずに、何をしたら良いのかが咄嗟に分からず、ただ揺れている状態を見ているだけで、いざという時に意外と何もできないものだ、ということを改めて実感しました。

 ちょうどその翌日の糸井重里さんのエッセーが心に残りました。
 「すべての人を見渡して、知って、思いやって、なにかの手助けをするなんてことはできない。
  どう考えても、できるはずがないのだけれど、その“できない”ということにあらためて気づく、
  ぼくらは深い“無力感”の沼に頭をつっこんでしまう。
  “すべて”を意識から外せばいいのだと思った。
  “面”と交信をしようとするのではなくて、偶然にでも選ばれた“点”とつながりあえばいい。
  被災地のすべてを見ようとするのではなく、気仙沼に“ともだち”がいる、と決めて、
  その人たちがなにをしているのか、どういうふうになったらうれしいのかを考える。」

 地震だけでなく台風、火災など大きな災害が起きた時、「私に、今何かできることはないだろうか?」ということを考えますよね。その時、流れるニュースや情報により「あれも出来ないだろうか?これも出来ないだろうか?」と多くの可能性を考え、結局、糸井さんの仰る“できない”という無力感を経験したことがあります。

 「微力だけど無力じゃない」(2008年長崎平和宣言より)

 大きな災害が起こった時、私たち一人一人が出来ることはほんの僅かな小さなことだと思います。でも、点で偶然につながった人たちがどのようになったら嬉しいのかを考え、そしてどんな些細なことでも行動に起こすことができる人でありたいと改めて思いました。

清塚信也さん

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 少し前になりますが、ある番組でピアニストの清塚信也さんという方を初めて知りました。その時の話題であったジャニーズ事務所のアイドルの方の退所について、清塚さんのコメントと話し方にとても好感をもて、一緒に出演されていた他の方も絶賛されていました。

 清塚さんという方をもう少し知りたくなり調べていたところ、このような文書を目にしました。
 「どん底の気持ちの中で、ある日『自分は人間的に“いい人”になりたい』と思い始めました。よくよく考えれば、人生の節目となる時期に素晴らしい先生方と出会えたことをはじめとして、自分は今まで人との出会い、その人たちとのつながりの中でピアノを弾きながら生きてこられたことに気づいたわけです」

 「自分が歩んできた過去を振り返ってみると、何とたくさんのすばらしい、
                     一生に一度の出会いがあることか」(井上靖)

 若い時、「京都って狭いなぁ」と人との繋がりをあまりよく思わない時もありました。今は、色々な人との出会いがあり、そしてその繋がりのおかげで、困っている時に助けてもらったり、悩んでいる時に相談にのってもらったり・・・有難いなぁと思うことがよくあります。これから先、新しい出会いにも今までの出会いにも感謝し、人との繋がりを大切にしていきたいと思っています。

米朝首脳会談

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 今年6月12日、歴史的な米朝首脳会談がシンガポールで開かれましたね。トランプ大統領が就任して以来、両首脳のツィッターやメディアを使ってのお互いの罵り合い(?)のようなことが続き、「これからどうなっていくのだろう・・・」という不安を感じていました。同じように思われていた方も多かったのではないでしょうか。

 両首脳が両国の国旗の前で向き合い、ともにやや緊張した面持ちで握手をした時、シンガポールで開所されていたメディアセンターの映像が流れ、各国から集まったメディアの方たちが、一斉にその握手姿をカメラ・携帯と写真に撮られている姿が大変印象的でした。

 「握り拳と握手はできない」(ガンジー)

 この握手の姿を見て、最後に人と握手をしたのっていつのことだろう?とふと思いました。普段の生活でなかなか握手をする機会ってないですよね。あるサイトで国別の「握手のポイント」がまとめられていたのですが、アメリカは握手の強さレベルが5で、固い握手を交わし、相手の目を見てフルネームを名乗る、らしいです。日本は、強さレベル1で、誰かが握手をしようとしたときだけ握手をし、軽く握ってかすかに振り、そして目は合わせません、と書かれていました。

 国々によって握手のもつ意味は違うのですね。ただ、この歴史的な握手が、これからの未来を明るくするものであって欲しいと思っています。

茶道

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 茶道を習い始めてもう25年くらいになるのですが、この間またもや「初めて知りました!」ということがありました。最近、私の都合で以前と違う曜日のお稽古の仲間に入れていただいています。みなさん超ベテランで、難しいお点前のお稽古をされる方ばかりなのですが、足元にも及ばない私もいつもその中に入れていただいています。

 少し前の私は、お稽古中に初めて知ったことがあっても心の中で「そうなんだ」と思って、何も言わずに淡々とお稽古を続けていました。最近は周りの方がベテランということもあり、「そうなのですね、初めて知りました」と素直に言うことを心掛けています。そのことにより、先生も「これはこうでね・・・」とプラスアルファの知識を教えてくださったり、周りの方たちも私のお点前が一通り終わってから「あの時は左手じゃなく右手で取るのよ」と教えてくださったり・・・得した気分になることが多くなりました。

 「素直さは、この世の中で生きていく上で最も大きな財産です」(加藤諦三、社会学者)

 「素直」という言葉を聞いて、“騙されやすい”や“相手にまるめこまれてしまうのでは”とマイナスのイメージを持ってしまうこともありますよね。素直になることにより「有難うございます」を言う機会も以前より増え、お稽古が終わってから気持ちが良いなぁと思うことがあります。

 私もそうですが、年齢を重ねていくと「頑固さ」が強くなってきて、なかなか全ての物事や人に対して素直になる、ということは難しくなってくるのかもしれません。でも「頑固さ」を少し和らげて、これからも少しずつですが素直になれる場面を増やし、今日も楽しく過ごせた一日だったなぁと思える日を増やしていきたいです。

林典子さん

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 先日、フォトジャーナリストの林典子さんの「人間の尊厳‐いま、この世界の片隅で」という本を読みました。「独裁政権と闘うジャーナリスト」「誘拐結婚」などなど、このような出来事がこの世界のどこかで行われている、という現実を知り、かなりショックを受ける内容でもありました。この本は、現実のできごとを文章だけで綴られているのではなく、時には目をそむけたくなるような写真も一緒に載せられています。あとがきに「世界中にはニュースにならない現実が溢れている。ほとんど取り上げられることのない社会の片隅で生きる人びとの物語を写真で伝える」とあるように、写真で現実を伝える、ということの大切さを知ることもできました。

 本を読みながら、彼女が危険な国にどんどん乗り込んで行くことに「大丈夫なの??」とヒヤヒヤする場面が何度もありましたが、彼女の行動力には本当に感心するばかりでした。

 「行動を伴わないイマジネーションは、何の意味も持たない」(チャーリー・チャップリン)

 ニュースなどを見ている時に「こういう風にしたら、この事も上手く解決するんじゃないかなぁ」と思ったり、家族や友人の行動などに対して「こうすれば早く解決するのに」と言いたくなってしまったり・・・こういう時ってありますよね。ただ、それは私の考え方があって、その方が良いと思っているだけであり、実際その人達の立場になったら思うようには出来ないことが多いのだと思います。

 林さんのような行動力は私には無いですが、この本を通して、どんな小さなことでも、自分以外の誰かのためになる良い案が浮かんだ時に行動へ移せることは、きっと自分自身も嬉しかったり、楽しかったりするのではないかなぁ、と感じました。物事の大小に限らず、このような人になることも目標に出来ればと思っています。

昭和

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 来年の今頃はもう新しい元号がスタートしていますね。新しい元号は何になるのだろう?という楽しみも大きいですが、またまた昭和が昔になっていくという寂しさも昭和生まれの私は少し感じています。2016年の大辞泉「あなたの言葉を辞書に載せよう」に“昭和”のイメージがいくつか掲載されており、その中に「時代遅れの物事に揶揄する言葉」とありました。確かに、このように昭和を例えられることを聞くことが最近よくあります。

 「時代に遅れ続けているようで、周回遅れで追い越しているような感じもあるやろ」
                        (一澤信三郎、一澤信三郎帆布店主)

 この言葉は、創業当時から製造直売、直営店は京都に1店舗のみ。卸売りもせず、オンライン販売もしない、100年前の創業当時と変わらないビジネススタイルの「一澤信三郎帆布」さんのホームページに書かれていました。

 時代遅れ、と聞くとどうしても否定的なイメージを持ってしまいがちですよね。私も実際、この一澤さんの言葉に出合うまでは、そのようなイメージが強かったです。現代のスピード感が当たり前になってしまい、このスピード感についていくことばかりに気を取られ、本当は自分に必要でないものまでも手に入れようとしているのでは?と自分のペースを見失っていることに反省する時がたまにあります。

 「速度を上げるばかりが、人生ではない」(ガンジー)

 スピード重視、効率性重視の今の時代、日常生活で良いこともたくさんあります。でも、一澤さんのように今の時代ばかりを追いかけず、創業当時と変わらないことをやり続けることも大切ですし、また変わらずやり続けることが出来るスタイルを持ち続けられていることも羨ましく思います。私もこれからは、自分のペースを見失うことなく、日々の生活においてやりたい事・求められている事に着実に取り組み、その結果、誰かのためになることが出来ている人でありたいです。

座れる通勤列車

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 少し前、関東の知人と話していた時、“座れる通勤列車”の話になりました。私の身近な所では、昨年、京阪電車で「プレミアムカー」が設定されましたが、関東のほうでは“座れる通勤列車”が年々増えてきているそうです。その方は「最初はそれほどの距離を乗るわけでもないので、お金を払ってまで乗るのだろうか?」と思っていたけれど、最近は「疲れている時、必ず座れると思うとそのお金も高いと思わなくなった。逆にこれ位の値段で快適な時間を過ごせるのかと思うようになった」と仰っていました。

 どうも座ることをきっかけにその料金よりももっと価値があると思える時間をみつけたようです。その知人は、移動時は基本的に何かの知識を得る時間に費やしているそうなので、おそらく有料座席でも同様の時間を過ごされているのだと思います。

 「時間というものは我々がもっとも必要とするものです。
  しかし、もっとも無駄な使い方をしてしまうものなのです」(ウィリアム・ペン)

 時間は無限に与えられているものだと勘違いして、あれもこれもと欲張ってしまったり、その逆もあったりと、「もっと有効に時間を使うべきだった・・・」と後悔することってありますよね。人によって「お金の重み」と「価値があると思える時間」はそれぞれ違いますが、自分にとって価値がある時間を新たに発見することは生活をより豊かにしてくれると思います。この知人のように、お金よりももっと価値があると思える時間を見つけ、そして増やしていきたいです。

MACHI café

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 皆さんは、コーヒーを飲まれますか?

 私はほぼ毎日飲んでいて、最近は職場にあるコーヒーマシンもしくはコンビニで購入することが多いです。ファミリーマートで購入することがほとんどなので、レジで購入してカップを受け取り、自分でコーヒーを入れる、というセルフサービスがコンビニのコーヒーでは当たり前だと思っていました。しかし、ローソンでは大部分の店舗で「手渡し方式」を採っているということを先日知り、少し驚きました。

 この「手渡し方式」に関して、このような記事を読みました。
 「ローソンのコーヒーサービスは、街のカフェという意味で“MACHI café”という名前になっていますが、提供時間が長い、それによってほかの買い物客にも迷惑になるということで、“待ちカフェ”と比喩されることもあるようです」

 コンビニは近くて便利、かつ短時間での買い物が主な要素だと思います。私の中でもその要素は大きいですが、最近はプライベートブランドを取り入れられたり、取り扱うポイントカードや電子マネーなどが異なるので、商品やサービスの差別化でコンビニを使い分けたりしています。なので、セルフが当たり前だと思っていたコーヒーも、「手渡し方式」で飲みたい時にはローソンを探してみようと思っています。

 「地味なことを、地道に、これでもかこれでもかと、徹底して積み重ねていくことでしか、
  他店との差別化を図ることはできません」(鈴木敏文、実業家)

 「手渡し方式」にはさまざまな意見があるようですし、また店員さんへの負荷になっているという状況もあり、一部ではセルフ方式に変更された店舗もあるようです。今までコンビニで新しい商品等が発売になったというコマーシャルなどを見ても、私自身はそれほど興味をしめすことはありませんでした。同質化が激しいコンビニ業界での商品等がその会社のどういう強みになっているのか、というのを少しずつ知ることで、どんな形になるかは分からないですが、弊社の強みを増やすきっかけになる時がくれば良いなぁと少し考えました。

新入社員

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、友達と食事をしていた時、ちょうど新年度が始まった季節ということもあり、新入社員の方たちの話になりました。携帯・スマホ世代なので固定電話で話すことにほぼ慣れていない、スマホがメインの生活のためパソコンのキーボード操作ができない、などとニュースなどで聞いたことはありましたが、私の中ではメディアで大袈裟に伝えられているだけだと思っていたので、本当の事だということに驚きました。

 このような文書を先日、目にしました。
 「若い頃、出勤恐怖症になった。仕事が進まず、職場が嫌になった。先輩が相談に乗ってくれて、乗り越えることができた。その後も悩んで経験を積み、他方で悩む部下を見てきた。そして気がついた、“みんな、同じようなことに悩んでいる”と」

 この文書を読み、「私もこういう経験を沢山したなぁ」と新卒で入社した時のことを思い出しました。その中で今でも鮮明に憶えていることが1つあります。入社して間もない頃、大きな大きな失敗(その時の私にはそう思えましたが・・・)をしてしまい、精神的にすっかり落ち込んで、数日会社を休ませてもらったことがあります。今思えば、入社間もないのに自らの失敗で休む、とはかなり大胆な新入社員だったと思います。この苦い経験により学生気分が抜ききれていなかった自分の甘さを分かることができ、また、そんな私を慰めて下さる先輩や上司の方々の温かさにより乗り越えることができたのだと思っています。

 「失敗が人間を成長させると私は考えている。失敗のない人なんて本当に気の毒に思う」(本田宗一郎)

 マイナスと思われがちな失敗経験をすることにより、自分自身を見つめ直すこと、周りの方たちの存在の有難さを再認識することができ、その経験の積み重ねが人として成長していくことができるのでしょうね。“なるべく失敗はしたくないなぁ”と思うことももちろんありますが、失敗をしてもその都度立ち上がり、その経験を通してこれからも多くのことを学び、まだまだ成長していきたいと思っています。