生きること

 経理・事務を担当しています黒田です。

 このブログでもたびたび登場しているわが家の愛老犬君、「犬は人間の6倍の速さで生きている」といわれることもあるように、ここ数ヶ月で後ろ足がだいぶん弱り、耳はほぼ聞こえなくなり、目もぼんやりと見える状態のようですが、相変わらずの食欲で元気に過ごしています。物にぶつかったり、なにもないところで躓いている彼の姿をみていると、「いつか自分の力で歩けなくなるんだよね?いつか自分の力で食べれなくなるんだよね?」ということをついつい考えてしまいます。でも、当の本人(本犬?)は食べ物を目の前にすると尻尾をメトロノーム状態にして喜び、今だけを精一杯生きています。

「なくなった過去を振り返るのではない。人生がどれほど続くかは誰にも分からないが一日とて同じ日は来ない。その連続をミスしたくないと思うし、ほかの誰のためでもなく、いま生きている証しを深く刻んでいきたい。きっと理由がありここにいる」(2022年、大江千里の職業は「生きること」:Newsweek日本版2022.1.8)

 コロナウイルス感染症を騒ぎ出した頃、「明日が必ずおとずれるとは限らないのだ」と痛感しながらも、目に見えないウィルスの怖さに一日一日をやっと過ごしていたように覚えています。

「予想外の人生になっても、そのとき、幸せだったらいいんじゃないかな」(松岡修造)

 今はもちろんウィルスへの怖さも残っていますが、戻ってこない過去を後悔したり、何が起こるか分からない将来に不安を感じる日々を過ごすのではなく、今という時間を大切に、楽しみながら、精一杯生きていきたいと、改めて思っています。

みいちゃんのお菓子工房

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 14歳の店長兼パティシエ みいちゃんをご存知ですか?
 「みいちゃんのお菓子工房」としてテレビで紹介されていたのを何度か観たことがあり、先日お菓子工房のHPをゆっくり拝見しました。みいちゃんは、極度の不安病で、自宅以外の集団生活の場では自分の体が自分の意思で動かせない「場面緘黙症」の症状と今も闘っておられます。小学4年生までは1日飲まず食わずで頑張って学校に通ってられたそうですが、とうとう小学4年生の時に学校に行けなくなり、その時“社会から閉ざされることがないように”とご両親が新しく買い与えた携帯に料理やお菓子のレシピが検索できるレシピを入れられ、それから人が変わったようにひたすらお菓子作りを独学で始められたそうです。それから数か月後「みいちゃんはパティシエになってみんなを笑顔にしたい。いつか自分のお店を持ちたい」という夢を語られるようになったそうです。

 「それはビジョンじゃない。ゴールだ。本当のビジョンは何だ?」
                (ロバート・メイリー博士:山中伸弥さんの恩師)

 数年前ですが、私の中での大きな目標が達成できた時、「その後、私はどうしたかったのだろう?」と悩む時期があり、ビジョンを忘れ目標を達成することがすべてになっていた行動に反省したことを覚えています。今は、自分の仕事や日々の行動を通して、誰かを少しだけハッピーに、笑顔にできるといいなぁと思っています。その思いをいつも忘れないように日々を大切に過ごしていきたいです。

全てはコミュニケーションである

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 「あれぇ、この距離のボールも追いつかなくなったんだなぁ?」と体力低下をひしひし感じながらも楽しく続けている月1回のテニス。テニス仲間とコミュニケーションを取りながら過ごせる時間が本当に嬉しいです。

 このような文章を読みました。
「不安、疑心暗鬼、強迫観念が、有事の緊張を作るのでしょう。だからこそ平時から対話・コミュニケーションを持つしかないのだと思います。このことは、国と国の関係だけではなく、あらゆる人間が絡む関係について云えることです。全てはコミュニケーションである。よく肝に銘じたいと思います」(松本大のつぶやき:ウクライナに思う 2022.2.17)

 2月下旬からのウクライナ情勢の緊迫化、同じ世界で起こっているのが信じ難いような映像が流れる日々が続いています。コロナ禍により誰もがコミュニケーションを取りづらい日々が長く続き、人と会えてもマスク越しなので表情が分かりにくいですよね。自分の気持ちを目の表情であらわすように心掛けているのですがなかなか難しいです。

 「ほほえみには、私たちの心の中にある目には見えない愛を、
     目に見える形にして相手に伝えるコミュニケーションの役割があるといえます」(渡辺和子)

 もう少しマスク越しの日々が続きそうですが、今まで以上に目の表情に気を付けながらも、人と会うことができる時間を大切に過ごしていきたいです。
そして、一日でも早く世界中の誰もが平和な時間を過ごせる日がおとずれることを祈るばかりです。

前澤友作さん

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 昨年末、実業家の前澤友作さんが日本の民間人として初めて国際宇宙ステーションに滞在され、そこから発信された様々な出来事が話題になりましたね。ご本人が発信されたYouTubeなどのSNSは拝見していませんが、ニュースなどで取り上げられていた情報だけでも、「簡単な日常の行動(歯磨き、寝方など)が無重力の世界だとこんな風になるのだなぁ」と大変興味深かったです。

 前澤さんの興味ある記事を見つけました。
「お金について単なる社会的価値を数字で示す道具として考えている人が多いのですが、僕はお金を、“ありがとう”という感謝の念を伝える際に使うものだと捉えています。たとえば何か素敵な品物を購入したとき、生産者、店員の方々はもちろん、運送・運搬してくれる人に“ありがとう”と謝意が生まれる。その謝意を金額が表しており、金額の多い少ないは“ありがとう”の総量の違いだと思っています」(文春オンライン 僕の「お金の哲学」を語ろう2021.2.25)

 前澤さんが宇宙に行かれることについては様々な批判があったようですね。前澤さんに対しては、私もマイナス面の先入観をもちながら発信される派手なパフォーマンスなどを受け取っていましたが、「お金を“ありがとう”という感謝の念を伝えるために使うもの」という考え方に共感し、これからは先入観を少しずつなくして発信されるパフォーマンスを受け取れるような気がします。

 「先入観は可能を不可能にする」(佐々木洋、花巻東高校野球部監督)

 人だけでなく、仕事や日常生活でも先入観に捉われてしまうことが私にはあります。たとえば、仕事内容について自分流で処理を確立していることも多かったようで、今、共有できるように進めている中で、「この方が効率が良いのでは?」や「このようにファイルを作成した方が誰もが使えるのでは?」ということを言ってもらえるようになり、かなり良い方向に変化していっているように思っています。「以前からやっていた方法だから正しいに違いない」と先入観にとらわれてしまい、それ以上のことを自分で考えることをせず、非効率なやり方などを続けていたのでは、と反省しています。これからは先入観のみで判断せず、何事にも挑戦をする気持ちを持ち続けて自分の世界を少しでも広げていければと思っています。

柴犬預かりボランティア

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 先月、大変うれしい出来事がありました。
 以前のブログにも書きましたが、保護犬活動に興味をもち、すぐに里親になるのは私の生活スタイルからハードルが少し高く、他にできることはないかなぁ?と考えている時に「柴犬預かりボランティア」を知りました。ここ数年、柴犬は大変人気で飼われる方が増えていますが、やはり人気の裏でたくさんの保護柴犬が増えているのも現実らしいです。自称柴犬愛が強い私は、ボランティアをされている方達のInstagramをフォローする中で気になる雌の柴犬ちゃんを見つけました。彼女は一昨年秋頃に保護されたのですが、人の好き嫌いがはっきりしている性格からなのか里親がなかなか見つからず、昨年秋頃からあるボランティアの方と同居するようになりました。最初はボランティアさんにも心を開くことも体を自由には触らせることもなかったようなのですが、ボランティアさんがまっすぐに彼女と向き合う生活を送られるにつれ、彼女に変化が少しずつ出てきました。「このままボランティアさんとずっとの家族になれたら良いのになぁ」と勝手に思い始めた先月、ボランティアさんが彼女とずっとの家族になられる決断をされたのです。

 「家族とは、“ある”ものではなく、手をかけて“育む”ものです」(日野原重明)

 幼い時は「犬=番犬」というイメージで育ってきましたが、今は「犬=家族」だと思っています。近年、家族の形が多様化していっていますよね。多様化する中でも以前と変わらず、誰もが家族と幸せである生活を過ごすことを望んでおられますよね。保護犬達も過去はどんなに辛いことがあっても、新しいずっとの家族と出会い、幸せになることだけを考えているはずです。今年は自分の生活に無理することなく、保護犬と何らかの形で関係が築けることを考えていける年にしたいと思っています。

新庄ビックボス

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今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 今年の楽しみの一つに日本ハムファイターズ 新庄ビッグボス(監督)の行動・発言があります。昨年11月の監督就任会見での「優勝なんか一切目指しません」という言葉には驚きましたが、「一日一日地味な練習を積み重ねて、シーズンを迎えて、何気ない試合、何気ない一日を過ごして勝ちました。勝った勝った勝った勝った・・・。それで9月の辺りに優勝争いをしていたら“さぁ!優勝を目指そう!”」という発言に納得しました。

 「プロ野球の存在意義は、そこの街に住む人達の暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活を少しだけ豊かにする事に他なりません。その裏側に誰を笑顔にするのかを常に心に秘めて新庄剛志らしく突き進んで生きます」(新庄剛志)

 プロ野球各チームのファンの方、それに携わる方達は、誰もが優勝することを望んでいますよね。そして、本拠地球場をもっているということは、新庄監督が仰っている通りのことがプロ野球の存在意義なのだと改めて思いました。

 「人の笑顔は幸を呼ぶ」(孫正義)

 未知なる感染症に翻弄される中、少しの考え方の違いからいがみ合いや衝突がありましたよね。誰もが平常心でいられず笑顔を忘れた時こそ、笑顔でいることの大切さを改めて知ることができました。どんな時でも笑顔でいられること、誰かを笑顔にできることを常に心に秘めて過ごしていければと思っています。

大谷翔平選手

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 今年も残すところ僅かとなりましたね。

 今年は、田中将大投手の8年ぶり楽天復帰、東京2020オリンピック・パラリンピック開催、松山選手のマスターズ初制覇、池江璃花子選手の復帰、大谷選手フィーバーなどなどスポーツ界が多いに盛り上がった一年であったように思います。その中でも大谷選手の活躍はすごかったですよね。メジャーリーグで、投手として9勝、打者としてもほぼ毎日出場され、ホームラン王争いまでやってしまっているなんて本当に嬉しい驚きの毎日でした。

 「翔平の二刀流は素晴らしいことだと思います。二刀流ができる可能性を持った若い選手はたくさんいると思います。でも前例がなかったので、試すことすら避けられてきた。でも翔平ができることを証明したので、もっと挑戦する選手が出てくると思います」(アメリカのファンが語る「大谷翔平への愛」Jiji.com 2021.9.24配信)

 プロ入りされた直後は「二刀流なんて、ケガをする」や「どっちも中途半端になる」などという否定的な意見が多かった中でも、周りの方達の応援もあり自分の野球選手としての生き方を貫き通しつづけている大谷選手はすごいですよね。

 「人間は生き方を変えることができます」(日野原重明)

 「コロナが落ち着いたら会おうね」と言っていた友達との突然の別れがあり、本当にコロナ禍の状況をやるせなく思う日々がありました。もう少し続きそうなこの状況で思い通りにいかないことがこれからもたくさんあると思います。“一度だけの人生”、コロナ禍だけのせいにせず、自分なりの生き方を考えながら歩んでいきたいと改めて思っています。

テニス再開

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 最近、十数年振りにテニスを再開しました。プレーに関しては気持ちに体がついていかず大変ですが、メンバーが学生時代からのテニス仲間なので昔のような勝ち負けにはこだわらず、今を楽しみながらするテニスはヘトヘトになりながらも気持ちの良い汗を流すことが出来ています。

 今までもテニスに誘っていただいたのですが、その時は“暑いだの”“ラケットが無いだの”となんだかんだと理由をつけては断っていました。長くテニスから離れていて、以前のようにプレーができないのに楽しいだろうか?というのも断っていた理由の1つです。今回は誘っていただいた先輩の強引さにNoと言えない状態になってしまい参加したのですが、本当に参加して良かったと思っています。

「“できること”が増えるより、“楽しめること”が増えるのがいい人生」(斎藤茂太)

 Stay homeや自粛生活と言われ続けて生活をしていると、なかなか楽しめることを見つけるのって難しいですよね。私もずっとそのように思いながら過ごしていましたが、意外と身近なところに楽しめることが発見できるんだと、今回のテニス再開で思いました。これからもケガには気を付けながら、テニスができる時間を楽しく過ごしたいと思っています。

小林書店

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 「ステイホーム」と言われ続け約1年半、以前より本を読む時間が長くなったように思います。以前読んだ本を読み返しすることも多く、「こんな場面あった?」と意外と覚えてないものなのですね。本を購入する時はインターネットを利用することもありますが、本屋さんに行くことが比較的多いです。最近、インターネット通販や電子書籍の普及によって書店が減少しているということをよく聞く中、常連客が途絶えない「小林書店」という尼崎の町の本屋さんを知りました。

 小林書店には、お話し好きなカリスマおばちゃん店長 小林由美子さんという方がおられ、昨年には由美子さんがモデルとなったビジネス小説「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」がベストセラーになり、ドキュメンタリー映画「まちの本屋」が全国の単館系映画館で上映されたそうです。

 「幼少期から本に囲まれて過ごしてきた私は幸運でしたが、そうでなくとも、言葉に救われた経験がある人はきっと多いでしょう。皆さんもより多くの良書に出会い、人生を豊かにしていってほしいと願っています」(小林由美子、読売新聞オンライン 本との出会い 心の救い 2021.5.4)

 大型書店が多いので店員さんに相談したりしながら本を購入するということはありませんが、店員さんのお薦めする本のコメントなどを参考にしながら本を探すのも書店に行く楽しみだと思っています。新型コロナウィルス感染拡大により、人と直接会って話をする機会が激減し、日常生活に息が詰まりそうになる時もあります。あと少しもう少し本と向き合いながら少しでもこれからの人生を豊かにできればよいなぁと思っています。

保護犬猫

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 最近、保護犬猫の活動に少し興味をもち始め、保護犬猫の活動をされている方や家族として実際に迎え入れられている方のSNSを楽しんでいます。活動をされている方のSNSには偶に目をそらしてしまいたくなるような保護犬猫の写真などもあり悲しくなってしまうこともあります。その中で現在保護犬1匹・保護猫2匹と生活をされている編集者 小林孝延さんという方を知りました。

 小林さんは数年前、奥様が余命半年という告知を受けられ、家族から笑顔が消えた時、心配した友だちから「犬を飼ってみたらどう?絶対に家が楽しくなっていいよ」というアドバイスにより、家に本当の意味で福がやって来るようにという願いをも込めて保護犬“福ちゃん”を飼われるようになったそうです。

 「今、僕たち残された家族は、福を見習って未来でもない過去でもない、現在を精いっぱい生きることを大切にしています。保護犬を飼うことで、僕らは犬を一匹救ったように見えて、実は犬が僕らを救ってくれたのです」(小林孝延、病気の妻に寄り添う愛犬“福” わが家を太陽のように照らした Sippo2019.9.16)

 犬が大好きな私は、散歩されている犬を「可愛いなぁ~」と思いジーっと見てしまうことがあり、そんな時、犬の方も視線を感じ私の方を見てくれます。その見てくれた時の喜びは、気持ちが晴れないなぁと思いながら過ごしていた一日の最後を明るい気持ちにしてくれます。ついつい答えがない過去や未来について考えすぎてしまい、今この瞬間を精一杯生きるということを忘れがちになってしまう時があります。福ちゃんを見習って、今を精一杯いきることを大切にしていきたいと改めて思いました。