近づきたい!近づこう!

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、任天堂の岩田社長が55歳という若さでお亡くなりになられ、国内外さまざまの方が追悼のメッセージを残しておられました。岩田社長といえば「ニンテンドーDS」や「Wii」と次々ヒット商品を開発されたことでも有名で、ゲームにほとんど興味が無い私でも「Wii」は“みんなで一緒に楽しめるゲーム”という感覚で遊べて、楽しかったです。

 岩田社長がコピーライターの糸井重里さんと“働くこと”についての対談で、このような言葉を残されていました。
 「明らかに自分と意見が違う人がいる。それは、理不尽にさえ思えるかもしれない。
  でも、その人にはその人の理屈と理由と事情と価値観があるはずなんです。
  自分ができないことをできたり、自分の知らないことを知っていたりする。
  だから、すべてを受け入れろとは言いませんけど、自分にはないものをその人が持っていて、
  自分にはできないことをやっているということに対して、敬意を持つこと。
  この敬意が持てるかどうかで、はたらくことに対するたのしさやおもしろみが、
  大きく変わってくるような気がするんです。」

 「相手に敬意を持つ」ということは、相手の中に自分より優れた点を認めて、そこに自分も少しでも近づきたい、近づこう、と願うことのように思います。このように思えると、職場でも「なになに?」って教えてもらいながら近づいていけそうで、今よりも楽しみやおもしろみが少しずつ増えていきそうな気がしてきました。

ブラタモリ

 経理・事務を担当しています黒田です。

 最近、NHKで放映されている「ブラタモリ」という番組をよく見ます。ご存知の方もおられると思いますが、タモリさんが全国各地に行かれて、“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫られる番組です。先日、スペシャルとして「東京駅」周辺の強大な地下空間を紹介されていたのですが、地下道のでっぱりや凹みもいちいち意味があるのだということが分かり、興味深く見ることができました。

 内容もですが、初対面の方に対しても(と言っても事前に打ち合わせはされていると思いますが)、いつも一緒におられるアナウンサーの方に対しても、家族や近所の方と喋っているようなタモリさんの“喋り”も楽しみの一つです。

 タモリさんのこのような言葉を見つけました。
 「初対面の人と上手く話す秘訣なんて無いんです。
 心構えとしては、初対面と思わない事じゃないですかねぇ。
 この人はよく知っているんだ、仲良しだと思う事です。」

 見ず知らずの人と話をする時、「この人はどういう人だろう?」とか「あまり知らない人だからここまでで話を止めよう」と、無意識のうちに相手に対して警戒心をもって話してしまうことがあります。そして多くの場合、相手はその警戒心を直感的に察知してしまうのだと思います。タモリさんのように「よく知っているんだ!仲良しだ!」と、無理やりにでも“良い先入観”をもち、こちらの警戒心を消してから話をすることが、初対面の人とうまく話すコツなのでしょうね。職場や日常生活において誰に対しても、何事に対しても、“良い先入観”はさまざまな可能性が広がるような気がします。先入観は持たない方がいい、とも言われますが、“良い先入観”を持つことも大切なようにも思いました。

なでしこジャパン

 経理・事務を担当しています黒田です。

 7月カナダで開催された女子サッカーワールドカップでは「大会二連覇」は実現しませんでしたが、なでしこジャパンの優勝に向かって仲間を信じて戦う姿に、そして終わった後「良き仲間に恵まれた喜び」を語るインタビューに、胸が熱くなることが多かったです。

 その中でも「良い仲間と一緒に戦えて幸せです」と、さわやかに語っていた宮間選手の言葉に感心しました。

 宮間選手が以前話されたこのような言葉を見つけました。
 「下手な選手がいるなら、巧くなれるように助けてあげればいい。
 私は、試合には勝ちたいけれど、ただ強いだけのチームに入ってチャンピオンになりたいとは思わない。
 『一緒に戦いたい』と思える仲間がいるチームで、一番を目指したい。」

 チームプレーが求められる競技だとどうしても「試合に勝つ」ことを優先にし、「上手な選手」ばかりが集まればいいと考えてしまいがちになりますが、このような発言ができる宮間選手は素晴らしい人だなぁと思いました。

 「全ての人には個性の美しさがある」(ラルフ・ワルド・エマーソン)

 どんな人にも、その人にしかできない役割があり、その役割を見抜いたときに、「なでしこジャパン」のような強いチームができるのでしょうね。一人一人が“自分にしかできない役割”を認識することで、異なる個性を持つメンバーの強みが活かされ、弱みを支えあえることのできる職場になることのように思いました。私もその役割をしっかりと認識していきたいと思っています。