昭和

 経理・事務を担当しています黒田です。

 来年の今頃はもう新しい元号がスタートしていますね。新しい元号は何になるのだろう?という楽しみも大きいですが、またまた昭和が昔になっていくという寂しさも昭和生まれの私は少し感じています。2016年の大辞泉「あなたの言葉を辞書に載せよう」に“昭和”のイメージがいくつか掲載されており、その中に「時代遅れの物事に揶揄する言葉」とありました。確かに、このように昭和を例えられることを聞くことが最近よくあります。

 「時代に遅れ続けているようで、周回遅れで追い越しているような感じもあるやろ」
                        (一澤信三郎、一澤信三郎帆布店主)

 この言葉は、創業当時から製造直売、直営店は京都に1店舗のみ。卸売りもせず、オンライン販売もしない、100年前の創業当時と変わらないビジネススタイルの「一澤信三郎帆布」さんのホームページに書かれていました。

 時代遅れ、と聞くとどうしても否定的なイメージを持ってしまいがちですよね。私も実際、この一澤さんの言葉に出合うまでは、そのようなイメージが強かったです。現代のスピード感が当たり前になってしまい、このスピード感についていくことばかりに気を取られ、本当は自分に必要でないものまでも手に入れようとしているのでは?と自分のペースを見失っていることに反省する時がたまにあります。

 「速度を上げるばかりが、人生ではない」(ガンジー)

 スピード重視、効率性重視の今の時代、日常生活で良いこともたくさんあります。でも、一澤さんのように今の時代ばかりを追いかけず、創業当時と変わらないことをやり続けることも大切ですし、また変わらずやり続けることが出来るスタイルを持ち続けられていることも羨ましく思います。私もこれからは、自分のペースを見失うことなく、日々の生活においてやりたい事・求められている事に着実に取り組み、その結果、誰かのためになることが出来ている人でありたいです。