経理・事務を担当しています黒田です。
先日、フォトジャーナリストの林典子さんの「人間の尊厳‐いま、この世界の片隅で」という本を読みました。「独裁政権と闘うジャーナリスト」「誘拐結婚」などなど、このような出来事がこの世界のどこかで行われている、という現実を知り、かなりショックを受ける内容でもありました。この本は、現実のできごとを文章だけで綴られているのではなく、時には目をそむけたくなるような写真も一緒に載せられています。あとがきに「世界中にはニュースにならない現実が溢れている。ほとんど取り上げられることのない社会の片隅で生きる人びとの物語を写真で伝える」とあるように、写真で現実を伝える、ということの大切さを知ることもできました。
本を読みながら、彼女が危険な国にどんどん乗り込んで行くことに「大丈夫なの??」とヒヤヒヤする場面が何度もありましたが、彼女の行動力には本当に感心するばかりでした。
「行動を伴わないイマジネーションは、何の意味も持たない」(チャーリー・チャップリン)
ニュースなどを見ている時に「こういう風にしたら、この事も上手く解決するんじゃないかなぁ」と思ったり、家族や友人の行動などに対して「こうすれば早く解決するのに」と言いたくなってしまったり・・・こういう時ってありますよね。ただ、それは私の考え方があって、その方が良いと思っているだけであり、実際その人達の立場になったら思うようには出来ないことが多いのだと思います。
林さんのような行動力は私には無いですが、この本を通して、どんな小さなことでも、自分以外の誰かのためになる良い案が浮かんだ時に行動へ移せることは、きっと自分自身も嬉しかったり、楽しかったりするのではないかなぁ、と感じました。物事の大小に限らず、このような人になることも目標に出来ればと思っています。